今年の志願の特徴

公立高校の志願倍率がでました。miyajuku受験生を中心に、今年の志願倍率の様子を書いてみます。

1 単位制の学校の高倍率

座間総合 1.15倍 → 1.46倍
藤沢清流 1.08倍 → 1.60倍
神奈川総合産業 1.10倍 → 1.20倍

座間総合は単位制の総合学科、藤沢清流は単位制の普通科、神奈川総合産業は単位制の専門学科です。単位制の学校は、学年の区分がなく、必要な単位数を修得すると卒業できます。授業はクラスごとではなく、同じ科目を選択した生徒が一緒に学習します。とはいっても、1年次はホームルームがあり、共通科目を多くするなどの対応をしている学校が多いです。

どの学校も「自ら課題をみつけ、解決する学習、表現力やコミュニケーション能力を高める学習など」を中心においていて、まさしく、これからの教育を実践しているといえるでしょう。ただ、親を含めて「普通が良い」という志向がつよく、それほど人気が出てこなかったのが実際です。

わたしは、高校訪問などを通じて、こうした高校には他の学校以上に予算や教員配置が優先されているのを知り、お得な県立高校だよ、と前々から言っていました。そんなこともあって、miyajukuからこうした学校を目指す生徒は一定数がいます。そんな周辺の単位制高校の人気にちょっと火がついてしまった、というのが今年の志願のひとつの特徴です。

2 海老名高校の低倍率と座間高校の高倍率

海老名高校 1.42倍 → 1.14倍
座間高校 1.51倍 → 1.44倍

海老名高校は、ここ数年間はいつも1.3倍をこえる激戦が続いていました。それが今年は1.14倍と低倍率です。座間高校は新校舎への完全移転があり、今年も高倍率になるだろう、と予想はしていました。1.44倍はその予想よりは少し低めですが、それでも高い倍率であることは間違いないです。全県模試の調査での合格者平均は、海老名高校が内申119、入試380点で、座間高校が115、370点となっています。この2校の差は急速に縮まっていて、今年度入試では並ぶかもしれません。

miyajukuの高校生には海老名高校の生徒が何人もいるのですが、正直、あまりお薦めしたくないのが実際です。部活が盛ん、というのをアピールしていますが、完全下校時刻も守られず、野放図に遅くまで活動を続ける部活があったりします。それに対して、座間高校は、しっかりと下校時刻を守らせているとのこと。学校がきちんと統制がとれているのは、座間高校の方に軍配が上がりそうです。新校舎にもなったことですし、もしかするとこのまま海老名高校をぬいていく、ということもあるかもしれません。

座間高校訪問の記事 https://plaza.rakuten.co.jp/miyajuku/diary/201711290000/

今日は、この2点でおわります。

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