高校受験に対する考え その1

高校入試は、いよいよ今日と明日の志願変更で受験先が決定します。昨日の授業後、志願変更を考えている生徒とは個別に話をしました。確かに、ここまで第一志望としてきた高校の志願をかえるのは、なかなか気持ちに踏ん切りがつかないかもしれません。

もう一度、わたしの高校受験に対する考えです。

基本的に合格の見込みが「五分五分」の受験はすすめていません。「五分五分」というのは、内申が受験者全体の80%の位置を切り、2次選考での合格を目指す、といった受験です。もちろん、日曜日にやってきている模試では、受験校の合格者80%ラインをこえる得点を何度かとっている、ということになります。この状況では、倍率が出ていると、昨年の合格者平均点以上の入試得点が必要となります。それをとれるかどうかは「五分五分」でしょう。

ただ、その学校に対して「強い気持ち」をもっている場合は、「五分五分」の受験でも「徹底応援」をします。生徒自身が「強い気持ち」をもっている場合に限ります。わたしの「厳しいぞ」の言葉にも負けず、「やります」という生徒の言葉があれば、ということです。

よし、このままいこう、とわたしが言っている生徒たちは、少なくとも内申の持ち点が、受験者全体の80%以内に入っていて、日曜日の模試の結果も何度か合格得点をこえている生徒です。もちろん、この生徒たちにしても、当日にしっかりとした得点をとらなければ不合格になってしまいます。しかし、こちらは「五分五分」ではありません。かなりの合格可能性をもっているといえるでしょう。できれば、このような受験をしたい、といっているのです。

ましてや、内申は基準以下で、2次選考ねらいにもかかわらず、日曜の模試の結果からその到達にほぼムリがある、といった受験については、絶対に志願変更をすべきだ、とつよく言わざる得ません。この状態での受験は「無謀な受験」ということになります。

1%でも可能性があるなら頑張れ、といった言葉をかけた方が楽なのはわかりきっています。そんなことを言う塾教師もいるでしょう。しかし、わたしにはそんな言葉を言うことはゼッタイに出来ません。それは仕事としての塾教師をしている者の責任です。子どもたちにきれいな言葉でウソを言うのではなく、辛い言葉だけれども本当のことを言うのがわたしの仕事です。

保護者の方も、子どもが「がんばりたい」といっている気持ちを汲んであげたい、と思うのはよくわかります。それでも、客観的なデータとしての数字は無視してはダメかと思います。「五分五分」の受験については、ご家庭のご理解があれば、わたしも生徒の頑張りを精一杯に後押ししたいと考えます。ただ、それはしっかりとしたデータの裏付けがあってのことです。

この稿は続きます

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