県立 柏陽高校
柏陽高校は、根岸線の本郷台の駅を下りて5分という立地です。とても便利な場所です。miyajukuのある大和市からはなかなか候補に挙がりにくい学校名ですが、中央林間から快速急行で藤沢へ、そこからJRの東海道、根岸線と乗り継げば、50分ほどで着く距離です。
最近では、SSKHといって、湘南高校、横浜翠嵐高校、川和高校、柏陽高校を神奈川県内のトップクラスの進学校として並べていうことがあるそうです。いずれにしても、高い進学実績を出していることは間違いありません。ちなみに、先日県教委から発表になった進学重点校の先行指定は、湘南高校と横浜翠嵐高校の2校のみで、柏陽高校がもれたのが不思議だ、とみんなが思っているところです。
今春の国公立大への合格者は、東大/5名、東工大/11名、東京外国語大/4名、横浜国大/38名、千葉大/9名など133名。8クラス編成の学校ですから、3人に1人は国公立大に進学しています。しかも、現役での進学率が高いようです。私大は、慶応大/47名、早稲田大/84名、上智大/32名、東京理科大/83名、明治大/135名、青山学院大/52名、立教大/45名、法政大/77名、中央大/46名、学習院大/13名などです。
学校のグランドデザインは下の学校案内にある写真のようになっています。「次代を担う人材の育成」というのがキーワードのようですね。また、SSHに指定されていた流れから、理系教育には力が入っているようです。1年次の総合的な学習での「科学と文化」という研究発表もそのひとつ。キャリアアップ講座は、土曜日や夏休みを利用しての探求活動。また、実力アップ講座といって、大学入試に向けての実践的な講習も準備されているようです。
わたしが最も知りたかったのは、湘南高校、翠嵐高校ではなく、柏陽高校を選択するのはどんな生徒たちだろう、ということでした。何となくわかったのは、柏陽高校の生徒たちは、とてもまじめで、おだやかな学校生活をおくっている、ということでした。翠嵐高校のように大学進学にとんがった学校でもなく、湘南高校のように部活や行事にとんがった学校でもなく、ごくごく「普通」に高校生活を「部活」も「学校生活」も「受験勉強」もきっちりとやっていこうという生徒が集まるのかな、という印象でした。
居心地の良さを学校に求める生徒には、ぴったりの学校なのかもしれません。
やはり予想に違わず良い学校でした。SSKHではありませんが、進学重点校のエントリーがあり、県立校の上位校では、かなり意識して「国公立大への進学」を増やそう、という学校側の意識が感じられます。少し前の「金太郎飴」の県立高校はあり得なくなりました。学校間の「差」は、これからどんどん広がっていくように思えます。