子どもたちはしっかりと「哲学の問い」を立てていました

今日は「神奈川県私塾協同組合」主催の「読書作文コンクール」の1次選考会でした。今年の課題文は、青山学院大学の教授で哲学者の入不二基義先生の「哲学者って何をする人なの?」です。コンクールの概要は https://miyajuku.com/今年の読書作文コンクールの課題図書/ にあります。

読んだ文の感想を書くというよりも、リード文に「さて、あなたも自分なりの哲学の問いを立てて、それについて考えてみましょう」というものです。自塾も含めて他の塾の先生方からも「子どもたちが哲学の問いをたてられるだろうか」という不安の声をいただきました。

miyajuku塾長
「しかし、ふたをあけてみるとみごとにそうした不安は吹き飛んでいました。

子どもたちはそれぞれに「自分なりの哲学の問い」を立てて、それについて幼いながらも、それぞれの年齢や発達段階にあわせて一生懸命に考えてくれました。彼ら、彼女らは、文章を書く時でも「受け身」でいることが多いです。「△△について書きなさい」ということはあっても、「問い」そのものから能動的になってさがさないといけない、といった今回のテーマはとても新鮮だったのでしょう。本当にいろんな「問い」があって、今日も読みながら何度も吹き出してしまいました。

  • 人はなぜ占いが好きなのか?
  • なぜ人は流行が好きなのか?
  • お化けとは何か?
  • なぜイスは四本足なの?
  • なぜお金でものを買うのか?
  • どうして人間は時間をはかるの?
  • どうして「うんこ」の形はたくさんあるのだろう?

小学生が立てた「哲学の問い」をちょっと挙げただけでもこんな感じです。きっと子どもたちも「ちょっとしたこだわりを持てば、身の回りに不思議なことはたくさんころがっているんだな」と気づいてくれたはずです。それだけでも今回のコンクールの意義はあったと思っています。

この後、この子たちの拙い文章を著者の入不二先生に読んでいただき、その中から最優秀賞や優秀賞を選んでいただきます。これって本当にすごいことだと思うんですよ。自分が読んで、そこから問いを考え、それについて書いた文章を著者に読んでもらえる。しかも、その方に評価までしてもらえる。それがこのコンクールの他のコンクールと違うところですが。

7月15日に表彰式を予定しています。当日は入不二先生にお越しいただき、講演もしていただきます。定員が100名の会場なので、どこまでの方に来ていただけるかはこれから精査しますが、個人的な気持ちとしては「みんなに聞いてもらいたい」と思っています。だって、日本の「知」の先端にいる大人の話を聞けるのですから。しかも、その方の文章を読んで、自らもそこからいろいろと考えたのですから。

miyajuku塾長
当日は子どもたちに「知」を届ける。そんな1日にしたいと思っています。