高校入試 問題について ②








【解説】 2021年春の入試は「社会が易しかった」という傾向がありました。入試は総合得点で合否が決まるので、教科間の難易度の差は合否に関係はしません。しかし、教科に傾斜配点をしたり、事前に「理科」か「社会」を選択させて受験させたり、という学校もあります。そうした意味では極端な難易度の差は好ましくありません。コロナ禍の所為で出題範囲が減ったりということもありましたが、社会が余りに易しすぎたことは是正が必要なのではという学習塾側の意見でした。県教委側も「課題が多かった。是正したい。」と言っていただけました。
【解説】 また、基本的に「入試のなかみ」については県教委側は「お答えできません」という回答になります。当然のことです。それでも、何らかの「変更」がある場合は、事前に中学校を通じて周知します、と言っていただけたので、毎年の出題から大きく変わるときは「事前にアナウンスがある」と理解しておいて良いでしょう。数学で「作図」が突然出題されたり、マークの穴埋めが分母や分子をひとつずつ選んだり、などといった形式の変更はアナウンスなしにはないということです。
もうひとつ。平均点は50点〜60点を目指していると毎年言っていただいてます。今春入試でその得点を大きく上まわっている教科は来春入試では難しくなるだろう、と考えておいて良いでしょう。社会は難易度が増すはずです。どのように難しくなるかは「複数思考」を要求する出題が増えるということでしょう。資料が出題され、その資料の時代を年表から選び、その時代にあったできごとを選択して並び替える、みたいな出題です。しっかりと対応できるようにしておきましょう。
この稿は 4 に続きます。解説の文責は宮﨑にあります。