県高校入試の特色検査問題 4つのパターンについて
来月の入試から特色検査の実施が進学重点校と進学重点エントリー校の17校に拡大します。横浜国際と横浜サイエンスフロンティアの2校以外は県教委が作成した「共通問題」と「共通選択問題」を使用します。
特色検査問題は全4題で構成されますが、問1と問2は全校が同じ問題を使用し、これが「共通問題」となります。要するに「前半2問は全校同じ」ということです。この2問は「特色検査」といいつつも、ちょっと難しい英語と日本語の問題になっています。このあたりのことについては https://miyajuku.com/特色検査の問題を「マークシート方式」で実施す/ をお読み下さい。
特色検査の問3と問4については、4つの選択問題から2題をそれぞれの学校ごとに選択する形です。4つの選択問題は教科横断型の出題が中心で、以下のような内容になっていました。
パターン1 社会、数学、音楽の知識をもとにした教科横断型の出題 メロディロードという素材をもとにして、音階などの音楽知識を数学的な切り口から問う問題。 希望ヶ丘、横須賀、湘南、平塚江南、柏陽が採用
パターン2 数学、社会、家庭の知識をもとにした教科横断型の出題 農産物の貿易を素材としてグラフと計算を切り口とした数値、計算中心の問題。 横浜翠嵐、厚木が採用
パターン3 数学、論理の出題 教科学習からは最も遠い出題。空間図形の展開図意外は、特定教科と結びつかないパズル的な問題で構成された問題。 希望ヶ丘、横須賀、湘南、平塚江南で出題
パターン4 理科、保健の知識をもとにした教科横断型の出題 フローチャートを用いて、プログラミング的な思考というか、論理的な思考を問う出題。4つのパターンの中で最も難易度が高い。 横浜翠嵐、厚木で出題
今春の入試でも、それぞれの学校は「共通問題」2題と「共通選択問題」2題の計4題の出題となります。とりあえず、「共通問題」については、学力検査の学習の延長上でで対応できるでしょうから、「共通選択問題」にどう対応するかが特色検査対策の課題となります。
まずはパターン1の出題を参考に特色検査問題の出題の特徴を知っておきましょう。だからといって、今春入試でも音楽と数学の教科横断問題が出題されるとはいえません。何が出題されるかわからないのが特色検査問題です。よく問題を読み、問題に書かれた情報をよく理解し、しっかりと思考する、ということです。
パターン1の出題の解答・解説を映像で作りました。参考にして下さい。 https://youtu.be/g2IL5kNlI_g