数学や理科を勉強しても何の役に立つの? その3

数学や理科を勉強しても何の役に立つの? その3 です。

その1 → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180522/
その2 → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180524/

教科書が読めないとはどういうことなのでしょう。それに関しては https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180516/ で記事にしました。

基礎的な読解力のない生徒は本当に増えていると思います。読解力がないので、問題を読み解くことが出来ません。「教科書が読めない子どもたち」の本の中では、筆記試験が難しくて調理師免許がとれない子どもたちのことが書かれています。そこまでではなくても、中学の教科書が読めていない生徒は塾生の中にも多く存在していることは確かです。

教育格差ということがよく言われますが、どんな高校に進学したとか、大卒か高卒かではなく、教科書が読めるかどうかが最も大きな「教育格差」だといえるわけです。数学や理科を勉強しても何の役に立つの? という表題で記事を書いてきましたが、数学や理科の勉強ができない、それらの教科書に書かれている中身を読み取れない生徒が増え続けているのです。

基礎的な読解力は人生を左右する

「教科書が読めない子どもたち」の中で著者が何度も繰り返していることです。もちん基礎的な読解力だけで上位の高校に合格できたり、難易度の高い大学に進学できたりはしません。が、基礎的な読解力の低い性とは偏差値上位の高校や大学には進学できないことは確かです。

保護者の方にわたしがよくいうことです。

数学や理科という教科を学習することで国語のチカラをつけていると考えてください。学校の国語の授業は「国語のチカラをつける」というよりも「情緒や心を豊かにする」といった音楽や美術のような授業となっています。ですから、数学や理科の勉強をすることで、それを通じて「本当の国語力」を身につけるのです。

そうなんです。小中学校の数学や理科の学習は、それを通じて「しっかりと教科書を読み取るチカラ」を身につけるためのもの。そうとらえてみてはどうでしょうか。すくなくともわたしはそんなつもりで、30年以上も子どもたちに指導をしてきています。

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