ミスをしないためには「決まったやり方」を徹底的に続けること
中1生は「一次方程式」の解き方が終わり、その利用に入っていくところです。ふだんから「ミスをしないためには決まったやり方を必ずすること」と何度もいい続けています。
たとえば
2x-7=2
という方程式を解くのに
2x=7+2
という書き方はやめようと指導します。
2x=2+7
としなさい、何度も何度も指導します。
どういうことかというと、左にあった「-7」を右に移項するのだから、もともとあった「2」を先に書いてから移項させて符号の変わった「+7」を書こう、ということです。そんな細かいことどうでも良いじゃん、という生徒は、複雑な方程式になるとミスがどんどん増えます。また、学年が進むにつれて数学がガタガタになっていきます。
ミスをしないためには「決まったやり方」を徹底的に続けることです。
学習というのはこうした「些細な」ことの積み重ねです。そして、子どもたちへの指導というのも、ほんとうにこんな細かな指導の繰り返しなのです。できる子は素直に実行します。できないことは、いつまでたっても「テキトー」にやってしまいます。成績が良い子と悪い子の差は、こうしたちょっとしたことなのです。
学習塾の指導は地道にひとりひとりに向き合い、しっかりと「移項の際は先にある文字から書くんだよ」ということを徹底させるところからはじまります。