AI時代、子どもたちに伝えるべきこと••人工知能と教育 /松尾 豊教授

岡山県の倉敷で開催された「塾の日シンポジウム」に出席して新幹線で戻っているところです。今日は東京大学の教授で日本のAIの第一人者である松尾教授のお話を聞いてきました。めちゃめちゃ刺激になました。子どもたちに聞かせたかったです。松尾教授の話を聞けば、数学なんかやって何の役に立つの、といった疑問はすぐに氷解します。

とりあえず、新幹線の中で時間があるので、松尾教授の話をかなりはしょってまとめておきます。

まず、AIという言葉がはやっていますが、その中でもディープラーニングこそがAIの柱だということです。AIは人工知能のことですが、たとえば身近なAIの利用としては「画像認識」があります。新しいiPhoneなども顔認証ですし、空港などでも利用されている技術です。そこに使われているのがディープラーニングなんです。

ディープラーニングの基本はexcelの線型関数のようなものだとのこと。たとえば、気温と冷たい飲料が売れる頻度のデータをとってexcelに入力する。そこから線型関数を利用してグラフを作る。基本的にはディープラーニングも同じよな仕組みなのだそうです。もちろんたくさんのパラメータを利用するのでしょうが。

さらにディーラーニングでは「深い関数」をつかうとのこと。ただ、大切なのはその構造ではなく、なにを変数xにし、なにを変数yにするかということだと松尾先生はおっしゃいます。たとえば、画像認識では、さまざまな画像データのピクセルが変数xで、それに対して「これは△△だ」という具体的な名称が変数yになります。

さて、こうしてディープラーニングによってできるようになった画像認識のなにがすごいかです。

従来の機械は目を持っていませんでした。たとえば、苺の収穫を自動化しようにも、どれが苺で、どれが収穫に適当なのか機械は判断することができなかったわけです。それがディープラーニングで可能になった。すでに苺の収穫の自動化システムは実用化しています。パソコンが目を持つことでできることは無限にある。確かにその通りです。

今日も紹介がありましたが、全国の高専の生徒たちがこのディープラーニングとモノづくりを結びつけてさまざまな挑戦をしています。たとえば、電線の劣化を判断するシステムや、古いアナログの計器を読み取るシステムなどの開発です。確かに、パソコンが目を持った、と考えるとできることが広がりそうですよね。

松尾先生がおっしゃるには、ディープラーニングはトランジスタの発明やインターネットの発明に次ぐものだとのこと。さらに、日本のものづくりと親和することで無限の可能性がある、とのことです。確かに、インターネットは「リンクをはる」という単純な技術ですよね。その技術が今や世界を席巻している。あと5年でディープラーニングによって世界は「えっ」という方向に変わっていくのだと思います。

さて、そんな松尾先生が今の若者たちに伝えたいこと。それは続きで書きます。松尾先生。熱いものをいただきました。本当にありがとうございました。