ニュース作文コンクールで田久保さんが優秀賞を受賞しました。

昨日は東京築地の朝日新聞社にて「第7回ニュース作文コンクール」の表彰式でした。このコンクールには立ち上げの時から協同組合として関わっていて、様々にmiyajukuの作文指導に採り入れさせていただいてきました。

そんな作文コンクールですが、今年は中2の田久保風夏さんの作品が中学生の部で「優秀賞」を受賞しました。おめでとうございます(^o^) 彼女の作品を全文掲載しておきます。

「ネットでの投票」 田久保 風夏 宮﨑教室

最近、若者の選挙投票率の低さについてのニュースや記事をよくみかけます。わたしはまだ14歳で選挙権を持っていません。ですから選挙に行くことはできないのですが、18歳になったら選挙に行きたいと思います。

その理由は、選挙権があるのに選挙に行かない人は、存在しない人と同じだと思うからだということと、将来自分が困る世の中にしたくないという思いからです。

今この日本の政治を動かしているのは高齢者の方が多いです。そうすると、今の若者たちが年をとったときに、いろいろな問題にぶつかると思います。それをなくすためには、まず若者が政治に関心を持つことが大切です。わたしが考える対策は二つあります。

一つ目は、中学校や高校の授業でもっと政治について詳しく学ぶことです。若者が政治について興味を持たないのは、そもそも政治についてあまり理解をしていないことが原因だとわたしは考えます。学校の授業で選挙権についての特別授業などをもっとおこなえば、政治への理解が増え、投票の大切さがわかり、若者の投票率は今の状態よりも良くなるはずです。

二つ目は、投票をネットでできるようにすることです。若者が投票に行かないのは、投票に行くのがめんどうだから、という理由が大半だと思います。だからネットで投票ができるようになったら、若者の投票率は格段に上がるはずです。

しかし、この方法にはデメリットもあります。それは“不正投票”“データ改ざん”等です。わたしはいろんなアイディアで、セキュリティを高め不正投票を防ぎ、国に選挙の投票をネットでもできるように努力して欲しいです。

この二つの対策が現実になって、今の若者が少しでも政治に興味を持って行けば、これから先の日本は少しでも良い方向へ進めるのではないかと思います。

作文の指導をするときには「目的」をもっておこなうことが大切です。「ニュース作文コンクール」の作文も生徒が書いてきたものをわたしがチェックをし、コメントをつけて書き直しをさせています。

ただ、細かい字句や表現についてはあまり手を入れないようにしています。それよりも「どんな視点でニュースを捉えたのか」ということと「その視点をどう深めていき自分の意見としているのか」といった内容の部分に注目をしています。

とくに指導の中心としているのは「論理性」です。自分が言いたいことをどのような論法で読む人に伝えようとしているのか。少なくともそれを意識して書いているのか、という点を中心に指導をしています。多少の文法の誤りや語彙の間違いは見逃しています。

彼女の文章は拙い部分がたくさんあります。それでも「若者の投票率の低さ」についてのニュースを読み、たまたま彼女のお姉さんが18歳で選挙権を得て選挙に出て行く姿を見て、どうして行かない人がいるんだろう、という疑問を持ったわけです。そこからどうすれば投票率が上げられるか、と考え、ネットでの投票が有効ではないか、と考えを進め、さらにデメリットまで思いいたった。

良い文章だと思います。優秀賞。おめでとうございました。来年も「ニュース作文コンクール」には参加します。また、今までも作文指導にはチカラをいれてきまししたが、来年はさらにチカラを入れていきます。その具体策も検討中です。

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