県立高校入試の倍率について

高校入試の受験生は倍率が気になりますね。いずれにしても明日には志願倍率が県教委から発表になります。昨日も書いたように、ネットサーフィンして志望校の倍率をさぐるなんて時間は絶対にムダですよ。

さて、そもそも倍率って何なんでしょう。倍率が高いと本当に合格が難しくなるのでしょうか。今日はそんな倍率について書いてみます。

高校入試の倍率は 

受験者 ÷ 募集定員

で算出されます。3倍の倍率ということは、定員に対して3倍の受験者がいるということです。簡単に言うと3倍の倍率なら「3人のうち1人が合格する」ということです。

ただ、ちょっと注意すべきなのは、明日、県教委から発表になるのは「志願者倍率」だということです。明日の段階でその高校に願書を出した生徒を募集定員で割ったものです。

このあと、志願変更で志願者は動きますし、志願しても受験しない生徒もいます。さらに受験した後で辞退をする生徒もいます。これは、私立高校のオープン入試(当日の入試の結果で合否が決まる)の発表が公立の入試日直前かその後になるためです。横浜翠嵐高校などでは、受験後の取り消し者数が昨年は71名いました。

志願者倍率がそのまま受験者倍率にはならない、ということも頭に入れておきましょう。

昨年の受験者倍率が高かった高校は

横浜翠嵐高校/2.04倍、神奈川総合高校/1.88倍、横浜緑が丘高校/1.75倍、湘南高校/1.70倍、弥栄高校/1.69倍、多摩高校/1.64倍、光陵高校/1.60倍、横浜平沼高校/1.49倍、希望ヶ丘高校/1.46倍、柏陽高校/1.45倍・・・

です。

1.5倍前後をこえる倍率の高校はかなりの高倍率だということです。ほとんどの高校は1.2倍代~1.1倍代の倍率で、1.0倍を切る高校(定員を割る高校)も40校近くでます。

もうひとつ。倍率が高い高校は難しいのか、というと、必ずしもそうとは言い切れません。

多様化した入試制度の中では、学校成績や特色検査、面接などと合否の要素はたくさんあります。結局は、1次選考の合格最低点はそれほど動きません。倍率が高いと「2次選考ラインが上がる」と理解しておいてください。つまり、入試だけで合否が判定される定員の1割の部分です。ある意味では、それぞれの高校の合格ボーターラインでもあります。

そういった意味では、倍率が高いとギリギリで勝負をしている生徒には影響が大きい、といってもいいでしょう。

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