この4月から小学生の「学び」が大きく変わるのをご存じですか?
この4月から小学校の「学習指導要領」が改訂されるのをご存じですか? 学習指導要領とは、学校で何を学ばせるのかを定めたものです。つまり、子どもたちの学習の基準ということです。それが9年ぶりに改訂されます。
子どもたちの学びが根っこの所から変わるということです。学習指導要領が変われば教科書も変わります。この4月から小学生が使う教科書はガラッと変わっています。
実は、学習指導要領は、今年が小学生、来年が中学生、再来年が高校生と順次改訂されていきます。下がそのスケジューリングです。来年の春から大学入試センター試験に代わって大学入試共通テストがスタートしますが、大学入試もこの指導要領の改訂にあわせて変わっていくことになっています。
さて、4月からの小学生の学びはどのように変化するのでしょうか。主なところを並べてみました。
- 言語能力の育成
- 外国語教育
- プログラミング教育
- 理数教育の充実
- 道徳教育
- 伝統や文化に関する教育
- 主権者教育
- 消費者教育
- 体験活動
- 起業に関する教育
- 金融教育
- 防災・安全教育
- 国土に関する教育
これだけ並べると「変わるんだなぁ」という感じがしますよね。いくつか簡単にその変化をまとめておきます。
「言語能力の育成」の中心となる国語の教科書はカラーになり「情報の処理」というのがかなりのウェイトをしめています。SDGsについてもページを割いています。SDGsとは「持続可能な開発目標」のことで、食品ロスなど今日的な社会的テーマをあつかいます。
「外国語教育」については、小学校3・4年で「外国語活動」が、小学校5・6年で教科としての「外国語」が導入されます。今までの小学生が英語にふれた時間に対して、これからの小学生が授業で英語にふれる時間は 70時間 → 210時間 と大きくふえることになります。
「プログラミング教育」は小学校で必修化され、中学校でも学ばれるようになり、高校では「情報Ⅰ」という必履修科目が新設されます。ネットワークやデータベースの基礎も学習するようになります。
その他、主権者教育、消費者教育などは、2022年から成人年齢が18歳に引き下げられることにともない、大人として世の中に出ていくためのリテラシーを学ぶものです。高校では「公共」という必履修科目が新設されることになっています。
今日はここまでにしますが、このあとも小学校の新指導要領による学びの変化を追っていきたいと思っています。