子どもが時間を守れないのはなぜ?

朝日新聞の「EduA」という別紙に興味深い記事がありました。「子どもが時間を守れないのはなぜ?/千葉大教授・一川誠さん」です。

時計を使い慣れている大人は、年計で計測・表示される時間に影響されやすいということはいえるでしょう。一方の子ども、なかでも10歳未満は時計ではなく、できごとの数で体感的に時間の長さを感じています。できごとが多ければ多いほど、時間を長く感じるのです。たとえば毎日の食事は大人にとってはルーティンのひとつにすぎませんが、子どもにとっては新しい発見や体験がたくさんあるので長く感じます。実際の食事時間が30分でも、子どもは40分にも50分にも感じているかも知れません。

子どもは食事の時も「このパスタひもみたい」「結んだらおもしろそう」「やってみよう」「うまくまけないなぁ」「この野菜は苦手だなぁ」「でも食べないとお母さんに叱られるし」などといろいろと発見、体験しているというのです。

また、こんなことも書かれています。

代謝が激しいと、体感的な時間が実際よりも長くなることもわかっています。子どもは代謝が良いので、体感的な時間の方が実際の時間よりも早く進みやすい。一方、年をとると代謝が落ちてくるので、実際の時間の方が早く進んで「もう1年すぎたの!?」と驚くことになります。体感的な時間はいろんな要因によって長くなったり短くなったりします。そのうえ、子どもは時計の時間に合わせて行動することになれていないので、時間を守れないことが多くなりがちです。

そうなんですね。自分が子どもだった時を振りかえると「なるほどなぁ」と思わされます。

コロナ禍のなかで数ヶ月にわたって学校が休校でした。学校に通っていれば「時間」を意識せざる得ません。それがしばらくなかったわけです。いま、子どもたちは必死に「体内時計」を「現実の時計」にあわせようとしているのかもしれません。そんな視点を持つことは、大人として、子どもに接する上でとても大切なことだと思います。