大学入試共通テストの英語について

大学入試共通テストが来春入試からスタートします。何といっても英語と国語の2教科の変化が大きいです。今日は英語の変化についてお話しします。

共通テストの英語は「リーディング」と「リスニング」の出題になり、配点も 1 : 1 となります。従来は「筆記」と「リスニング」の割合が 4 : 1 だったのですから大きな変化です。また、文法の知識を直接問う問題はなくなります。前置詞の穴埋めや語順整序などはもう出題されないということです。文法は「読む」や「聞く」のために利用するもの、というとらえ方です。

出題はCEFR(セファール)に準拠した形になります。CEFRは”Common European Framework of Reference for Languages”の略で、「ヨーロッパ言語共通参照枠」の意味です。そのB1レベルでの出題が中心です。英検でいうと2級から準1級、TOEICで1560-1840のスコアです。

リーディングではセンター試験に比べて必要とされる語彙数が圧倒的に増えます。かなりの速読を要求されます。センター試験の英語でさえ時間内に問題をすべて解くのは大変だったのですから、共通テストの英語リーディングは効率よく読んでいくチカラがさらに求められます。

同時に、読めれば良い、という出題はすくなくなります。読んだ内容をどう活用するかが出題のポイントだからです。いわゆる「思考力・判断力」というものです。論理展開を理解し、その上で解答を導き出すような出題が増えるでしょう。パラグラフごとに要約ができ、それを活用して設問に答える、といった練習が必要になります。

リスニングについても同じことがいえます。聞き取れれば良い、というのではなく、聞き取ったことから思考することが求められます。たとえば、複数の話者の会話を聞き取り、それぞれの話者の主張を比較し、それにそった考えを選択するなどといった出題が予想されます。かなりの練習が必要になるでしょう。

さて、わたしは私大が第1希望なので共通テストは関係ない、と考えている高校生はいませんか? その考えは大きな間違いです。昨年までであれば、センター試験を一般入試で利用する、などということはありませんでした。それが来春入試からは多くの大学で2月の一般入試で複数の科目を共通テストの得点で代替し、1~2教科のみの独自問題を実施して総合得点で合否を決める、といった形式の入試が広がっているからです。

このことについては この記事 https://miyajuku.com/20200822-2/ を読んでください。

英語の学習は根本的に変わります。中学生の授業も来春入試から大きく変わることになっています。今までの文法中心の学習は意味をなさなくなります。文法は「読み」「聞く」ための手立てとして利用するもの、ということです。もちろん文法をおろそかにすることはできません。ただ、従来型の学習を大きく変えていくことが必要だということです。

まず、現高3生は、志望大学を早めにしぼり込むことです。一般試験で共通テストを利用する青山学院大を受験するのと、ほとんど利用しない法政大学を受験するのでは学習法が全く違ってくるからです。