高校入試 問題について ①




【解説】 現中3にとっては大きな関心事。今春から中学校は教科書が新しくなりました。ということは、新しい学習指導要領の元での学習がスタートしたということです。ただ、社会や理科などは古い教科書での学習+プリント等での移行措置の学習でした。来春入試ではどの程度そうした内容が出題されるのかを塾側が聞いてみた、ということです。回答は上記の通り。はっきりとしたものにはなっていません。それでも「あくまで中学校で学習したことを出題する」ということです。これは新3年の英語の教科書に新しく出てくる文法事項、たとえば「現在完了進行形」なども出題されるのだろうということでしょう。逆に、地理や歴史で新しい教科書では取り上げられていても、中3がつかってきた教科書で取り扱われていないことは出題されないということです。新指導要領については必要以上に神経質にならない方が良いと思います。




【解説】 特色検査の問題は問1と問2が共通問題で、問3と問4が各校ごとに県教委が用意した問題の中から選択した出題となっています。しかし、分量が余りに多く、60分という制限時間で4題をすべて解くことは不可能となっています。平均点も30点代の学校も多く、50点をこえる得点をとる生徒は多くいません。ということで、受験生は問1と問2だけを解き、あとは任意のマークを塗るという「塗り絵」の作業をするようになってしまっているのです。それが合格点をとるための最良の方法になっているからです。と同時に、どの問題も「思考力」「判断力」を問うとても良い出題です。1問減らせば本当によい「特色検査」になるのに、という思いも学習塾側にはあります。こんなことで特色検査をわざわざ課す意味があるのだろうか、というのが学習塾側の疑問でした。と同時に、どの問題も「思考力」「判断力」を問うとても良い出題です。1問減らせば本当によい「特色検査」になるのに、という思いも学習塾側にはありました。もちろん、県教委の側が「出題の分量を間違えました」と言うはずはありません。それでも「情報処理能力だけ」を問う出題のつもりはなく「よりよくしたい」との回答をしていただけました。来春入試では本当の意味での「特色検査」の問題に近づくのではないか、と期待して良いでしょう。
この稿は 3 に続きます。解説の文責は宮﨑にあります。