神奈川県教委を学習塾の団体で訪問してきました。 その2

高校入試 問題について ①

[voice icon=”https://miyajuku.com/wp-content/uploads/2019/05/e5b6bac8b8174eca00ad0c47514efd3a.jpg” name=”神奈川民間教育協会” type=”r fb”]現在の中学3年生は、新しい学習指導要領、新しい学校教科書で学習する最初の学年になるが、学検の出題範囲や内容には配慮はあるのか。とくに、小学6年から教科として学習している英語は、従前の中学3年と大きく異なると思うが、どのように考えているのか。[/voice]

[voice icon=”https://miyajuku.com/wp-content/uploads/2020/07/7150e109115e9ff6a1417eb52a7d63ef.png” name=”県教委の岡野さん” type=”l”]英語の教科書が難しくなっているのは承知している。そのことで英語の入試問題が難しくなるかは言及できかねる。小学校から英語を学習しているとしても、県としてみるのは中学校での学力。あくまでも中学で学習したことを出題する。[/voice]

[voice icon=”https://miyajuku.com/wp-content/uploads/2019/05/e5b6bac8b8174eca00ad0c47514efd3a.jpg” name=”神奈川民間教育協会” type=”r fb”]新学習指導要領の内容はどの程度出す見込みか  (塾に通っていない子達は何で勉強すべきか)[/voice]

[voice icon=”https://miyajuku.com/wp-content/uploads/2020/07/7150e109115e9ff6a1417eb52a7d63ef.png” name=”県教委の岡野さん” type=”l”]教科書が基本。旧学習指導要領で2年間学び、新学習指導要領で1年間学んだことの内容が出題の基本。[/voice]

【解説】 現中3にとっては大きな関心事。今春から中学校は教科書が新しくなりました。ということは、新しい学習指導要領の元での学習がスタートしたということです。ただ、社会や理科などは古い教科書での学習+プリント等での移行措置の学習でした。来春入試ではどの程度そうした内容が出題されるのかを塾側が聞いてみた、ということです。回答は上記の通り。はっきりとしたものにはなっていません。それでも「あくまで中学校で学習したことを出題する」ということです。これは新3年の英語の教科書に新しく出てくる文法事項、たとえば「現在完了進行形」なども出題されるのだろうということでしょう。逆に、地理や歴史で新しい教科書では取り上げられていても、中3がつかってきた教科書で取り扱われていないことは出題されないということです。新指導要領については必要以上に神経質にならない方が良いと思います。

[voice icon=”https://miyajuku.com/wp-content/uploads/2019/05/e5b6bac8b8174eca00ad0c47514efd3a.jpg” name=”神奈川民間教育協会” type=”r fb”]学力向上進学重点、およびそのエントリー校で実施される自己表現検査について、出題量が制限時間を超えていたと捉えているが、どのように考えているのか。[/voice]

[voice icon=”https://miyajuku.com/wp-content/uploads/2020/07/7150e109115e9ff6a1417eb52a7d63ef.png” name=”県教委の岡野さん” type=”l”]まったく問題ないとは思っていない。今後もより良くなるようにしたい。[/voice]

[voice icon=”https://miyajuku.com/wp-content/uploads/2019/05/e5b6bac8b8174eca00ad0c47514efd3a.jpg” name=”神奈川民間教育協会” type=”r fb”]特色検査で(メインで)測りたいのは情報処理能力か[/voice]

[voice icon=”https://miyajuku.com/wp-content/uploads/2020/07/7150e109115e9ff6a1417eb52a7d63ef.png” name=”県教委の岡野さん” type=”l”]決して情報処理能力だけをはかりたいと考えているわけではない。ただ、分量が多いと情報処理能力になってしまうというのはわかる。よりよくしていきたい。[/voice]

【解説】 特色検査の問題は問1と問2が共通問題で、問3と問4が各校ごとに県教委が用意した問題の中から選択した出題となっています。しかし、分量が余りに多く、60分という制限時間で4題をすべて解くことは不可能となっています。平均点も30点代の学校も多く、50点をこえる得点をとる生徒は多くいません。ということで、受験生は問1と問2だけを解き、あとは任意のマークを塗るという「塗り絵」の作業をするようになってしまっているのです。それが合格点をとるための最良の方法になっているからです。と同時に、どの問題も「思考力」「判断力」を問うとても良い出題です。1問減らせば本当によい「特色検査」になるのに、という思いも学習塾側にはあります。こんなことで特色検査をわざわざ課す意味があるのだろうか、というのが学習塾側の疑問でした。と同時に、どの問題も「思考力」「判断力」を問うとても良い出題です。1問減らせば本当によい「特色検査」になるのに、という思いも学習塾側にはありました。もちろん、県教委の側が「出題の分量を間違えました」と言うはずはありません。それでも「情報処理能力だけ」を問う出題のつもりはなく「よりよくしたい」との回答をしていただけました。来春入試では本当の意味での「特色検査」の問題に近づくのではないか、と期待して良いでしょう。

この稿は 3 に続きます。解説の文責は宮﨑にあります。

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