いつ気づくのだろうか?
いつ気づくのだろうか? それが分かれ道のような「気」がする。今の小学校の評価というのは、自己内評価と言っても良く、到達度目標に対してどの位置にあるのか、をはかるのではない。その到達度目標に対して、一歩でも前進したら「A」という評価のしかたなのだ。ましてや、他人との比較での評価はあり得ない。多くの親は、評価というのは「相対評価」しか知らない世代だ。「相対評価」は他人と自分との位置関係になる。自分がいくら出来たつもりでも、それよりも出来ている人間が多数いれば評価は低くなる。しかし、今の小学生の評価は、全員が「A」になっていてもおかしくないし、実際のところ、ほとんどの生徒が「文句のつけようのない良い成績」を修めている。それを親は、相対的に自分の子供は出来ていると思いこむ。実際は、小学5年生段階の「割合」をしっかり理解し、中1の文字と式の学習で「x円の2割り増し」をしっかりと「1.2x」と答えられる生徒の割合は少ないのだ。でも、そんな生徒たちも、小学校の評価は全く優秀だったのだ。いつ気づくか。それが早ければ早いほど手のほどこしようがある。