倍率なんて
家に帰って疲れた頭を冷ましながらいっぱいやっていると、横で息子が何やら書き込みをしている。妹に送ってきた○○予備校の「学部・学科ガイド」という本の「大学でとれる資格一覧」のページに見入っている。
「何してるんだ?」
「オレが大学でとる予定の資格に○しているんだ」
のぞきこむと、「放射線取扱主任者」「危険物取扱者」「環境計量士」「食品衛生管理士」「毒物劇物取扱責任者」なんてものに○印をつけている。良くわからん。
「教員免許と博物館学芸員って、どっちをとったらいいかな?」
そこから資格と仕事の話が続いた。その後、こんな会話になった。
「前期で5.7倍、後期で9.1倍の倍率になってた。正直、一般試験で受かってたかわかんないな。」
「でもさ、公募推薦だって8倍以上だったわけでしょ。お前はそれで受かってるんだから、倍率なんてあてにならないさ。」
「そうとも言える。」
そうです。倍率なんてものをあんまり気にしていたってしょうがない。今までやってきたことに自信を持ってぶつかっていくだけだ。