言葉の大切さ

「かっわいいー」という言葉をはじめとして、意味を持たない単語が多すぎるように思う。その言葉を使っている者も、その言葉を聞いた者も、どういう概念をその言葉が表しているかを考えてみようともしない。ただ、何となく言葉が行き来しているだけだ。

テレビのバラエティー番組で饒舌にしゃべっているタレントたち。あの人たちの発している言葉も似たようなものだ。何かを伝えようというのではなく、ただ、言葉が行ったり来たりしているだけだ。こうした言葉は、犬がほえたり、猫が鳴いたりしているのと大差がない。私には、バラエティ番組の多くが、そうした動物たちのワンニャン叫んでいる姿としてしか映らない。

言葉は相手に自分の気持ちや意思を伝え、相手の気持ちや意思を聞くためのものだ。しかし、そうした言葉の機能を無視してしまっている者が多すぎる。あるいは言葉で気持ちを伝えることをあきらめてしまっているのかもしれない。

そうだとすると、どうやって自分の気持ちを他者に伝えられるだろうか。残された手段は感情的な衝動だけとなる。

言葉というものの大切さを伝える教育が必要だと思う。また、言葉によって気持ちや意思を伝えあう技術を教える必要もある。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次