発展的内容

T中の期末試験の理科の問題に「遺伝の規則」が出題されていた。よく知られた「メンデルの遺伝の法則」というやつだ。

この部分は、新指導要領で省かれ、さらに、新しい教科書から「発展」という内容で「教えるかどうかは現場で判断しなさい」ということになっている。今の指導要領では「有性生殖」と「無性生殖」の違いぐらいが理解されていればOKなのだ。私もそうした指導しかしていない。

それでも「発展」の内容についてはいつも気にして、生徒に「授業でやった?」と聞いてきた。「遺伝の規則性」についてはほとんど授業ではあつかわなかったということなので出題されない、と思っていたのだが・・・大問1題。しかも、メンデルの名前、優性・劣性の言葉、まるとしわの形質の現れる割合、などを答えさせる問題となっていた。

今日も「これからはイオンを中学生で教えることになった(これも新指導要領で高校へ移された内容)」とニュースに出ていた。「何を教えるか」は大事なことだと思うが、そこをいじることに汲々としていないだろうか。義務教育なのだ。学び方をしっかりと身につけることが最も大切だ。

『ここは発展内容だけどとても大事なんだよ。だからしっかり教えるね。試験にも出すからきちんと復習しておくように。』

そうした指導のもとに出題されるべきだったのではないだろうか。いずれにしても、後期の期末に向けては、発展的内容もすべて塾ではあつかうことにする。

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