アドバイザー

家に帰って風呂に入り、寒いのでぬる燗で一杯をやり始めたら、娘が資料一式をもって自分の部屋から下りてきた。夏の学習の相談らしい。

9月の体育祭の準備のために夏休みの午後はほぼすべて消える。午前中と夜の時間をどう使うか、そんなことを考えているらしい。基本的には午前中に「学校の講習」OR「予備校の講習」を入れ、午後は体育祭の準備に、夜はmiyajukuで勉強したいという。おおざっぱだか、そこまで「使える時間」を分析できていればOKだろう。

娘が第一志望としている大学は、センター5教科7科目(450点満点)、二次3教科(800点満点)となっている。二次重視だ。しかも1250点中に理科がしめるのが500点。数学を入れると800点になる。合否ラインを7割5分と見ると940点。これをどう達成するかを考える。

国語ができない、というので5割で良いと答える。英語が不安、というのでセンターで7割、二次は6割で良いと答える。数学は得意なのでセンターで9割はいくだろう。それは本人も可能だと言う。問題は理科の2教科だ。ここも限られた夏の時間の中で、広く、浅く学習してもしかたがない。化学は有機、生物は遺伝、というように単元をしぼった学習を二次レベルにあわせて進めるべきだろう、とアドバイスした。

大学受験は「めりはり」が大切だ。部活動も続いている。ゼミナール入試にも挑戦する。体育祭も仮装パートで全力をつくすつもり。その中でどれだけ学習できるか・・・。濃い時間を過ごすこと。無駄を極力省くこと。アドバイザーとしての私の役割だ。

部活動に。体育祭に。そうしたことに全力を尽くせないで、大学受験に全力が尽くせるはずがない。といっても、方法論を間違った時間の使い方はムダになるだけだ。

miyajukuの受験生にも、私は娘に対するのと同じように接している。ただ、私を利用しようとしているかどうかには温度差がある。とことん私を利用して欲しい。

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