「手紙屋」蛍雪篇
小6生のあるお母さんから「手紙屋」蛍雪篇という作品を薦められて読んでみた。まず、この本の作者は横浜(といっても瀬谷)で塾を立ち上げて、私の塾のすぐ近所にもこの春から新規で塾を出しているとのこと。ちょっとびっくりしました。まぁ、そのことはおいておいて。
本の内容ですが、ここをクリックしてもらえればリンクをしていますのでそちらを読んでみてください。といっても携帯からはリンクにとべないので要約しておきます。
「何のために勉強するんだろう?」「何のために大学に行くんだろう?」そんなふうに悩む高校生の女の子が主人公です。その女の子の疑問に答えるという形で、『手紙屋』という謎の人物が主人公に様々なアドバイスをしていく、というものです。
ステレオタイプの登場人物が気になりはしますが、テレビのドラマを見ているつもりで読めば一気に読める本です。とくに主人公と同じように、「何で大学に行くんだろう?」と悩んでいる高校生には一度手にとってもらって良い本だと思います。まぁ、下手なレビューを読むよりも、実際に手にとって読んでみた方が良いと思います。高校生で読みたい人は私に声をかけてください。
私が最も印象的だったのは、主人公がアルバイトをしたいというのを父親がダメだという場面でした。本の最後の方でその答えが出されているのですが、そのとおりだね、といっしょになって頷きました。私が自分の子供達にアルバイトをさせなかったのも同じ理由だからです。
この本の作者は私よりもずっと若い方です。私は、そうした若い方が、「人の役に立つために勉強をする」という発想を持っていてくれることに素直に感動してしまいます。いやぁ、学習塾の先生には良い人がたくさんいるんだなぁ、ヘンなところに感心するのも年のせいですかね。
たぶん作者と同年代のブラック先生の感想を聞いてみたいなぁ、なんて思いました。