アドバイザー
高校入試も複雑だが、大学入試も本当に複雑だ。どれだけの受験生がきちんと制度を理解して、自分にあった学校選びと受験スタイルを決定しているのかと思う。とにかく道が何本もあり、情報もこれでもかというほどあふれかえっている。でも、それらの情報は鵜呑みに出来ない。情報には「オモテ」と「ウラ」がある、ということは昨日も書いた。
たとえば・・・
国公立大学には前期と後期の選抜がある。前期はセンター試験の得点+2次試験の得点で合否を決定する大学が多い。2次試験は記述式の学科試験を課すところがほとんどだ。それに対して後期はセンター試験+小論などの論述試験といったパターンが多くなる。ただし、近年では後期の募集人数を少なくしている大学が多くなっている。
さて、ここまでが「オモテ」の情報だ。
後期の小論文の試験なのだが、学校によってはどう考えても難しすぎて解ける生徒がいるのだろうか、といった出題をするところもある。受験者のほとんどが0点に近い得点しかとれないのではないかと思われる。結果、センター試験の得点が高い方が合格するということになる。国公立大学の後期はセンター試験の結果がすべてで、センターで良い得点を修められた場合は、前期で失敗しても後期で合格できる可能性はうんと高くなる。逆にセンターで失敗した場合は、前期の2次試験を頑張る以外にない。
これが入試の実際だ。どんな本にもこうなことは書かれていない。
もちろん、個々の生徒ごとに志望も置かれた状況も違う。だからこそアドバイザーが必要なのだ。大学受験を目指す生徒は、まずは「良いアドバイザー」を見つけて欲しい。それが受験を成功に導く第一歩だ。