2030年の子供のこと
今年の「シューカツ」は厳しいらしい。今時の「シューカツ」とはどんなものか私には見当がつかない。そんな中、この記事「働く場所はありますか?」を見つけた。親にとっては、子供がしっかりと折り合いをつけて社会に出て行くこと。それがとりあえずの子育てのゴールだと思う。今の子供達はどんなつもりで社会に出て行くのだろうか。
この記事には「ゆとりで二極化する学生の意識」という書き方がされていた。「2030年のあなたを想像してみてください、という問いかけに対し、難易度の高い大学の学生は不安感をかくさない。そうした不安は難易度の低い大学の学生の方が強いかというと、そうではない。ある難易度の低い大学のキャリアセンター担当者は『うちのような大学は、大半が推薦入学で、これまでの人生も無風、無競争できてしまった。学力だけでなく、社会に対する意識からして学生は二極化している』という。『彼らはゆとり教育の一期生でもあるが、ゆとりで生まれた時間に何をしたかといえばバイトにゲーム、携帯いじりくらい。そうした生活が、就活でもボディーブローのように効いている』
世間は厳しい。有名大学の学生でも「ブランドだけで渡っていけるほど世間は甘くない」ことを認識し、さらに自分に磨きをかけようとしている。そんな時代だから難易度の低い大学の学生はもっと危機感を持っているか、というと、そもそも将来への不安を持つことさえ出来ないのが彼ら、彼女らの現実のようだ。ムリもない。壁にあたったことも、ハードルを乗り越えることもせずに21年間を過ごしてきたのだから。そんな内容の記事だった。
考えさせられてしまう。同時に、今の小学生、中学生を見ていると頷くしかない。高校生の段階ではもう遅い。二極化の分岐点は高校入試の時にあると思っている。このきっかけを逃してしまうと、当然のように大学入試(or 18歳での判断)も安易な方向に流れてしまう。そして、その川の流れを変えることはどこまでいっても不可能になってしまう。高校入試はそのぐらい大事な分岐点だと思う。
目の前のことではなく、2030年の子供のことを考える目を親はもっておきたい。