文字を丁寧に書けない
私立中学受験専門塾として有名な某大手塾は、入塾試験で「字が汚い子供」は入塾を認めてくれないという。試験の得点ではないのだそうだ。ある意味、なるほどなぁ、と頷く部分がある。
最近の子供達の書く文字が汚い、というよりも丁寧ではないのは確かだ。同時に、筆圧が弱い子供が多い。何が原因なのだろうか。きちんと考えたことがないが、一度、いろんなところにあたって調べてみたい。
字が汚い子供は確かに学習面で問題があることが多い。ある程度の相関関係はあるといって良い。とくに高学年に進むほど困ったことになる。汚いだけでなく、ノートをとれない子供も多い。「書く」という作業そのものをほとんどやっていないからだろう。
小学校には「書写」の時間はあるのだろうか。きちんと硬筆の練習もしているのだろうか。筆順の意味をしっかりと教えているのだろうか。漢字の成り立ちをしっかりと考えさせているのだろうか。
こうしたことを考える度に、教育はシンプルであって良いのでは、と思うことがある。今の教育課程は、あまりにいろいろといじりすぎて、結局は、最も大切な部分が抜け落ちてしまっていることが多い。
字を丁寧に、しっかりと書くこと。とっても大切な教育目標だと思う。そのための訓練を学校でもっと、もっとやっても良いのではないだろうか。