5月病

5月最初の土曜日。今日も9時30分から22時までびっしりと授業が入っています。世間では、働きたいのに16連休をとらざる得ない方もいるとのこと、働けることに喜びを感じて1日を過ごします。

さて、新しく中学や高校や大学に進学した子供をお持ちのご家庭では「5月病」が気にかかりますね。夢と希望にふくらんで進学したものの、思い描いていたものとの違いにがっかりしてしまいやる気を失ってしまう。やがては何も手につかず、せっかく進学したのに辞めてしまうことになる。現実との折り合いが上手にとれない今の若者にはありがちな状況です。

うちの娘も、3月末日まで補欠の繰り上げを待ち、気持ちの整理がつかないままに進学した大学を、やっぱりもう一度やり直す、と言い始めないかちょっと心配でした。でも、体育学部に進学したの? というように毎日の稽古で傷だらけになり、英会話をはじめると学校帰りの新宿の英会話スクールに通い始め、実験のレポートに追われる毎日からは、もうその言葉はあり得ないと安心しています。昨日気づいたのですが、学校の名前が入ったビニール製の入れ物を持ち歩くようになっていました。「この桜の校章かっこいいよな」と、声をかけておきました。愛校心が少しずつ芽生えてきたようです。

この連休、是非とも学校での様子をさりげなく会話の中で聞き出してください。子供って、しゃべることで確認できることがたくさんあります。誰かに話すことで、自分の中にある「何か」に気づくことができるのです。せっかくの連休です。たくさん、たくさん、子供さんと会話をして、学校のこと、友達のこと、先生のこと、クラブ活動のこと、楽しいこと、不満に感じていること、学校の周りの景色、学校の行き帰りのお店・・・ 聞いてあげてください。

そして、聞き上手になってください。「ふーん、そうなんだ」「すごいね」「それはおいしそうだね」などと、自分の感想は封印して、とにかく子供にしゃべらせること。子供が毎日目にしていることを、出来るだけ親も同じ視線で見るようにして聞いてみてください。

思いの外、今の子供達は友達とそうした会話をしていないものです。ですから、親が聞き役になってあげる必要があると思います。新しくmiyajukuに通いはじめた生徒や、進学したばかりの生徒には、積極的に私も話すようにしています。「部活はいったの?」「英語の授業はどんな感じ?」「友達はできた?」たわいもない会話ですし、ひと言、ふた言といったものです。でも、それだけで生徒との距離は縮まりますし、生徒の変化を先に行って感じることもできるようになります。

とにかく、こちらからきっかけを作ってあげることです。

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