どこでつちかってきたのだろう!?
授業では長方形の上を2点が動いていく問題はあつかっている。だから、同時にスタートして逆方向に進めば、全体の長さを2点が進む速さの和で割れば、出会うまでの時間が出せることは知っている。でも、この問題では円になっているので、360度÷20と360度÷30で、毎秒18度ずつと12度ずつ点が動くことに気づかなければならない。同時に「P,Qを結ぶ直線がはじめて円の中心Oを通る」という問題文から、「直径だから、2点が動いて作る角度が180度になれば良いんだ」ということに気づく必要がある。
そうした意味で、簡単なようでいて難しい問題だとも言える。4年から学習している生徒も苦労している。
○○子は、約分も通分も出来ない(学校では小6で学ぶ)ので、そうした補習もしながらみんなといっしょにやれるところは授業に参加している状態だ。問題を解く上でのこうした「気づき」というのはどこでつちかってきたモノなのだろう。もちろん、塾に通い始めて身についたモノではない。長い間子供たちの教育にたずさわっているが、この「気づき」を身につけさせることに苦労し続けているといって良い。
ただし、これだけは言える。今の小学校の学習では、こうした「気づき」を身につけることは不可能だろうということだ。私立中学受験をするか、しないか、は別として、上のような問題にぶつかっていくチャンスを持たないまま中学生になることは、子供たちにとって不幸なことなのだ。
○○子の「気づき」は、このあと1年ちょっとでどこまで「磨き」がかかるか。楽しみでしょうがない