山のトイレの話

今日は山のトイレの話です。

事業仕分けで、山のトイレの補助がなくなり山小屋のご主人たちが困っているとのこと。 ここ に記事がリンクしてあります。

山のトイレは、そのほとんどが山小屋の方たちによって建設、維持されています。資材をヘリコプターで運んだり、環境に配慮したバイオトイレにしたり、と数千万円の費用がかかるようです。もちろん、維持して管理するにも多額の費用が必要です。冬の間に雪の重みで壊れることもあるでしょう。

記事には『有識者から「建設費を利用料で回収する方策を考えるべきだ」「受益者負担、汚染者負担の原則から、補助は説明がつかない」などの意見が相次ぎ、「廃止」と結論づけられた。』とあります。

私も、富士山や上高地、尾瀬など、多くの登山者が集中する場所では入山料を徴収し、それによって登山道の整備やトイレの整備にあてるべきだと考えます。しかし、そうした制度が整っていない中で、トイレ建設の補助をなくしてしまったらどうなるでしょうか。

そもそも有識者って誰なのでしょうか。山に一回でも登ったことがある人たちなのでしょうか。その人たちのホンネは、山になんか登るな、ってところでしょうか。環境を守るってことは、利用しないことではなく、いかに上手に利用するかということだと考えます。人が生きる限り環境への働きかけはなくなりません。うまく共生する方法をつねにさぐっていくことこそが大切なのです。

明日は選挙です。山にトレイを作ってくれる政党はどこなのでしょうかぽっ

それと、山に登る方は、ティシュの使用は止めましょうね。あれは化学繊維が含まれていて微生物によって分解されません。使用するなら必ず持ち帰りましょう。富士山なんかでトイレから白い紙が流れ出しているのを見ることがあります。海でも同じこと。紙は水には溶けません。

日本山岳会「山のトイレマナーノート」

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