自分の「視点」
ちょっと前まで、二酸化炭素の排出量のことを金科玉条のごとく言っていたのに、今は「とにかく火力発電所を作れ」という流れです。ずっと昔に日本の援助でタイに作った発電所を丸ごとレンタルしてもらうそうです。きっと環境対策なんかされていない発電機ですよね。こまかく二酸化炭素の排出量を規制し、その売買までされていたのはいつだったのでしょう。
世の中の出来事には必ずオモテとウラがあり、みんなが「わっ!?」と右に進んでいるときこそ、しっかりと立ち止まって全体の状況を把握する必要がある。安易に同じ流れの中に乗ってはいけない。出来れば「みんなが右に行くとき」は「自分は左に行ってみる」ことも必要だ。私はいつもそんなことを考えています。Mr.Hotcake先生にも同じような、というよりも、私なんかよりももっと厳しい姿勢でそうした態度をお持ちだったと思うのです。
たくさんの義援金が集められています。それも世界中から。こんなにも世界の中で日本という国の存在感があったのだ、とびっくりさせられます。その義援金の多くは「日本赤十字社を通じて被災地に送られます」と言われています。この「日本赤十字社」というのは、ちょっと前までは「天下り団体」として非難の俎上にのぼっていたはずです。何だか「悪のヒーロー」が一気に「善のヒーロー」に変わった感じです。
明後日は新年度のスタートです。東京電力の新入社員は1000人を越えます。東電に就職出来るということは、就活するもののあこがれだったでしょう。でも、ここにきて価値観は一変しています。新入社員たちの不安も大きいはずです。それでも、2日後に4月をむかえる今になって、内定を取り消されたものに比べるとまだ良いのかもしれません。
世の中ってそんなものだ、と言ってしまえばそれまでかもしれません。でも、だからこそ、自分の「視点」をしっかりと身につけたいです。とくにこうした非常時だからこそ、そんな「視点」を身につけるチャンスなのかもしれません。とくに子供たちにはそうした姿勢を培って欲しいです。そのためにこその勉強だという意識づけをしていきたいです。
算数や数学の勉強の先にこそ「世の中」が見えてくるものです。