大阪の橋本さん
大阪の教育の様子がどうなっているのかわからないので何とも言えないが、この方の提言には「ずばり良いところをついてくるなぁ」といつも感心させられる。本来であれば公教育というのは平等であるべきで、学校ごとに、教室ごとに教えられている内容や中身がちがうことはおかしい。しかし、実際にmiyajuku周辺の小中学校でもそんなことは当たり前のようにおこっている。教科書を使わずに一年中平和教育の物語やら詩を読ませている先生もいるし、社会などは教科書の内容を教えないまま学年が終了することなどしょっちゅうだ。
そうした学校間格差、先生間格差が現実に生じているのだから、それをそのまま放置しておくのはおかしい。でも、戦後60年以上にわたって、だれもそこにメスをいれようとはしないままきてしまっている。橋本さんはそこに正面から問題提起をしていく。手法について、またはその考え方についていろんな意見はあると思う。私も全面的に肯いているわけではない。でも、正面からぶつかっていくことで議論が起こる。みんなが考えるきっかけになる。それを今までどの政治家もやらずにきた怠慢があったのだ。正直、大阪がうらやましい。神奈川県でもそんな議論がわきおこらないだろうか。
学校の先生は頑固だ。みんな一匹狼だ。誰かに指示をされたり、決められたことをマニュアル通りにすすめていくことが不得意な人たちだ。嫌うだろう。何しろ現状がいちばん「楽」なのだから。「楽」ということは、改善の余地がヤマほどあると言うことだ。共通の中間期末を導入すれば、「自分のペース」でしか教えていない先生たちがあわてることになる。でも、本来のペースと内容にもどるだけの話だ。公教育なのだから「同じ教育内容」であることが大前提なのだ。
教育というのは何を目的にするか、なんて話からはじめたら何もはじまらない。すくなくとも「学力の学校間格差をなくすにはどうするのが最良か」といった点にのみしぼって話を進めていくべきだ。橋本さんみたいな政治家が神奈川県にも出てこないだろうか。