子どものほめ方
スタンフォード大学の心理学の教授に学ぶ子どものほめ方についてです。
悪いほめ方の例です。
「そんなに早く覚えられたなんて、あなたは本当に頭がいいのね!」
「あの絵を見てごらん、あの子は将来のピカソではないだろうか?」
「あなたはすごいわ。勉強しなくてもAが取れたんだから」
良いほめ方の例です。
「ずいぶん長い時間、一生懸命に宿題をやってたな。集中して終わらせる事が出来てえらいぞ」
「この絵、きれいな色をとても沢山使って書いたのね。色の使い方の事を話してくれる?」
「この作文には自分の考えが書いてあるね。シェークスピアが別の角度から見えてくる」
「心をこめて弾いてくれて本当にうれしいわ。ピアノを弾いている時ってどんな気分?」
何が違うのかちょっと考えてみてください。
悪いほめ方は、子どもを励ましているようでいて全く別のメッセージを伝えてしまっているのです。「はやく覚えられなければ頭が良くないんだ。」「なにか難しいものを描こうとしないとピカソとは思ってもらえないんだ。」「勉強しない方がいい、さもないと、すごいと思ってもらえない。」などというメッセージです。また、子どもの努力ではなく、能力をほめてしまっています。良いほめ方は、子どもの頑張ったということ、成し遂げた結果をほめています。
子どもをほめるときは、その能力ではなく、努力して成し遂げたことをほめなければ行けないのです。