お薦めの低学年からの図形の学習
立体図形が不得意な中学生は多い。一昨年からの小学生の新しいカリキュラムでは、小5で立方体と直方体の見取り図や展開図をあつかい、小6で体積をあつかうことになった。錐体については発展学習になっているので、学習するかどうかは先生しだいと言うことになっている。これでも、ゆとり時代よりはずっと学ぶ内容はふえている。
とにかく見取り図をしっかりと描けない中学生が多い。もちろん展開図はぐちゃぐちゃだし、立体を切り取った面について考えよう、となると思考停止になってしまう。彼ら、彼女らの責任と言うよりも、そうした学習をしっかりと小学校の時にやってきていないのだ。
ある意味では、今の時代はこうした不足する学習を親が何らかの形で補っていく必要がある。まともな塾に通っていれば、そうした立体図形の学習が足りないことを塾側がわかっているので補うことが出来る。miyajukuでも立体図形の学習には時間をかけている。といっても、うちの塾も小5からになる。出来ればもっと低学年からそうした「図形の見方」を学習する機会を子どもに与えていただければうれしい。
算数脳ドリル立体王 見える力編―小学2年~小学4年
この本など図形の学習にぴったりだ。金額も1,050円と手頃だし、いろいろなパターンの問題が掲載されていて、きっと子どもの食いつきもよいはずだ。miyajukuでは小5や小6の授業時にもにも利用している。
いわゆるPISA型の問題は今後もどんどん増えていくと考えられる。PISA型の問題を解くチカラは、家庭の教育力が問われるのは間違いない。親が普段から「なぜ?」「どうして?」という問いかけを子どもにしているかが分かれ目となる。
こうした本をつかって、いっしょに図形についての「なぜ?」「どうして?」に取り組んでみてはどうでしょうか。