定期試験対策と意識の問題
今月末にはT中が、その一週間後にM中が前期の中間試験。塾も今週から定期試験対策モードに入っています。試験対策モードというのは、通常の授業を一時ストップし、それぞれの学校の進度に合わせて復習にはいることです。
お父さん、お母さんの定期試験に対する感覚と、実際の定期試験の中身とのズレはかなり大きいものがあります。お父さん、お母さんは、試験は難しいもの。中央値が60点あたりにきて正規分布するもの、といったイメージを定期試験にたいして持っています。
実際の中学の定期試験は、絶対評価になっていて、教えたことが理解されているかを確認するもの、といったテストです。作問する方も、相対評価にするとめに中央値を60点あたりにもってくるような試験を作ろう、などといった意図は全く持っていません。
簡単なテストです。けっして難しい内容ではありません。ある意味では誰もが満点をとれるものです。なにしろ、学んだことが出題され、それが理解されているかを確認するものなのですから。多少のズレはあっても、80点〜100点の間に全体の2/3がはいってしまうような内容です。
こうした定期試験ですから、対策といって何をするかというと、何度も何度も基本事項の確認をします。何を学んだのか。それをしっかりと身につけているか。といったことをひたすらに繰り返すことになります。それ以外に試験対策はありません。
生徒には何度もいっていますが、ふだんの学習と、学校の定期試験に対する学習は全く別だ。丁寧に、丁寧に。わかっていることを何度も繰り返してダメ出しする。とにかくミスをなくし、丁寧に。
このことをわかっている生徒は5段階評定で5がとれます。わかってくれない生徒はいつまでも4のままです。評定5と4の生徒に実力差などほとんどありません。意識の差があるだけです。定期試験とはそういうものです。