都立高の採点ミス 2年で18人不合格に
絶対にあってはいけないことです。ニュースでは、「入試が毎年行われることから学校や教師に慣れがある点や、採点業務が受験生の人生に影響するとの意識が希薄である点・・・」が原因といっていますがどうなのでしょうか。
信じられないことに、東京都では入試から合格発表までが4日しかなく、採点のために授業を取りやめる措置もとっていないとのこと。これではミスが出てあたりまえです。ニュースの中で東京都の教員がこんなことを言っています。
「授業を3時間程度に短縮したり採点する教科以外の教員が生徒に対応する行事に出たりと最大限の工夫はしていますが、それでも授業の合間に採点し、学級担任であればホームルームに行くために採点を中断といったことが多くの学校で見られています。」
これでは採点ミスがあって当然でしょう。確かにひとりひとりの教員の意識の問題もあるでしょう。基本的に先生というのは生徒が大好きで、ましてや入試の採点を適当にして良い、などと考えている方はいない、と私は思っています。教師の意識に原因をもっていくのでなく、採点業務の仕組みそのものを改善すべきでしょう。
幸いなことに神奈川県は全国の中でも最も入試日と発表日の間が空いています。採点のために授業を休む日も設けられているようです。それでも、全員に面接を課し、昨年からの入試問題では記述も増えています。採点業務は数年前と比べものにならないぐらいたいへんになっているはずです。
今年から面接の得点も簡易開示されています。入試の得点はかなり前から簡易開示されてきました。そういった意味で神奈川県の取り組みは評価して良いと思います。ただ、採点済みの解答用紙そのものを開示するなどの手段で、ミスを完全に防ぐような方法もこれからは導入を検討しても良いのではないでしょうか。
お父さん、お母さん。行政に任せっぱなしにするのではなく、いろんなところで声をあげ、市民の声を行政に届けましょう。それは結局は大切なこどもたちの為でもあります。