作文教室について
今日の午前中は築地にある朝日学生新聞社まで打ち合わせにいってきました。新学期からスタートする「作文教室」は、朝日学生新聞社のご協力をいただきながらのものになります。添削は、朝日新聞の論説なども書かれたことのある元新聞記者の方にお願いします。就活指導や大人向けの文章指導もされている方々です。
今回の「作文教室」は、こちらで準備した時事問題をテーマにした短い文章を読んでもらい、それをテーマにした400字程度の作文を書いてもらうつもりです。自由作文ではなく、文章を読んでそこに書いてあることを理解し、自分の知識や体験と照らし合わせて伝えたいことを書いていく、といった作文指導になります。そうした力が、これからは求められているからです。
県立高校の入試問題でも、たとえば社会では、築地市場に入荷してくるキュウリの月ごとの地域割合の表とキュウリの卸価格の表、高知県の雨温図などを参照して、どの時期が高知から入荷が多く、それはなぜなのか、といったことを80字でまとめさせる、といった出題があります。今、求められているのは、情報を整理して咀嚼し、それをしっかりと人に伝えられるようにアウトプットする力です。
県立高校の進学校で実施されている特色検査も、そうした問題をさらに進めた出題になっています。新しい大学入試は「知識偏重型」から、思考力や判断力を多面的に評価する「知識活用型」への移行を目指すのが目標だとされています。知識の活用とは、抽象的な思考力のセンスです。この作文教室が少しでもそんな思考力を身につけていく手助けになれば、と考えています。
そのためにも、継続して書いていくことが必要になりますし、その継続性を見まもって添削してくれる指導者も必要です。社会の一線で、文章を書く、といった仕事をされていた元新聞記者の方に添削をしてもらえることはなかなか出来るものではありません。今日は、その方とも打ち合わせをしてきました。この作文プログラムを1年続ければ、かなりの思考訓練になるものと思っています。
子どもたちがこのプログラムを通じてどう変わっていくか楽しみです。