あれから4年
あの日から4年が経ちました。いろいろな意味で復興はまだでしょうし、愛する人を失った方の心の傷は癒えることもないのでしょう。自分にできることは、と問うことも少なくなってしまったこの頃です。もう一度、自分自身に問い直したいと思います。
一昨年は3度ほどボランティアに行きました。被災地のボランティアというと、がれきの処理などを想像される方が多いでしょう。であれば、もうボランティアなど必要ないはず、と考えてしまいます。そうじゃないんですね。現地ではとにかく人手が足りないんです。
日々の暮らしを立てていくのに精一杯の中で、壊れたものを直したり、新しく何かをしたり、ましてやつぎにつながることをやっていく手が足りないんです。下の写真はメカブです。最初に三陸のとある村にボランティアに入ったときは、このメカブそぎを一日中やっていました。
また、2014年の夏に生徒たちをつれてボランティアに入ったときは、イチゴ農家のお手伝いをみんなでやりました。泊まった農家では、ここまで津波が来たんだ、という跡がふすまに残っていました。
どれだけ現地の方のためになったかはわかりません。自己満足だったかもしれません。それでも、自分たちにできることを、できる場面でおこなっていくこと。そんなことをまた考えたいと思っています。
亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、こうして毎日を仕事に打ち込める立場の中で、目の前にいるこどもたちの成長を少しでも後押しできるようにしていきたいです。それが私の「役割」だということです。