「読書作文コンクール」の選考会

今日は朝から「神奈川県私塾協同組合」主催の「読書作文コンクール」の選考会でした。県内各地の塾から送られてきた作文を他の選考委員の方と一緒にしぼり込みました。最終的な選考は、今回の課題作文の作者である三浦喜美子さんご本人に選考していただきます。たくさんの作文をすべて作者の方に読んでいただくのは大変なので、こちらである程度までしぼり込むことをしています。

さて、たくさんの小学生から高校生までの作文を読んで気づいたことがありました。とくに小学生の作文と中学生の作文の違いです。

中学生の作文の多くは、決まって文章の終わりが「これからは頑張っていきたいと思います」や「作者のように△△してみんなのためになれる自分になっていきたいと思います」などというように、紋切り型のまとめになっています。文章中の言葉も、自分の気持ちから出た言葉というよりも、こうした言葉を使った方が受けが良いだろう、といったものを使う傾向が強いです。

それに対して、小学生の作文の方が、素直に自分の目で見たり、耳で聞いたりした体験をもとに、自分の気持ちからでた素直な言葉を選んで使っているのが多かったです。こうしたら良い評価をもらえるだろう、といった気負いが感じられない、といっても良いのかもしれません。中学生の作文が、どこか入試の時の面接シートのにおいがするのと対照的でした。

確かに、中学生の方が、自分が周りにどのように映るかを意識する年齢だ、ともいえるでしょう。それでも、やっぱり言葉は「自分を映し出す鏡」ともいえます。作文を読むと、その子がどんな子なのか想像できます。自分の気持ちから出た言葉だけが、読むものの心に響きます。無理に飾らなくても、心から出た言葉は相手に響くのです。そのことを忘れないで作文を書くようにしましょう。

さて、miyajukuの生徒たちの作文は、私が言うのもなんですが、他塾の作品よりも確実にレベルが高かったです。毎月のように作文教室で文章を読み、添削をされたものを確認し、書き直しをし、ということを続けている成果が出ていると思いました。他塾の先生方からも「ミヤザキ先生のところの作文はみんな良いねぇ」とほめられました。うれしかったです。これからも「書く」ことにmiyajukuはこだわっていきたいと思っています。

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