英語の入試問題の分析

今年の入試問題についてまとめておきます。まずは英語です。

英語

まず、リスニングのしゃべりのスピードが速かった、とか、発音がネイティブすぎて聞き取れなかった、などといった声が多かったです。私は実際に聞いていないので、もしも生徒たちの言うとおりであれば、来年度は対策が必要かもしれません。

また、問1のリスニングの(ウ)の問題が、昨年までは英文を聞いて質問に対して日本語で答える問題だったのが、英文で答える形式に変わりました。ここの問題は来年度以降も形式の変更があると思っておいた方がよいです。

問2はいつものように英単語を書かせる問題でした。ただ、昨年まで英文と日本文が併記されていたものが、英文だけの出題に変わりました。foreignを間違えた生徒が多かったと思いますが、こうした基本単語もばかにせずにしっかりとスペルを覚えていくことです。

問3は空所の穴埋め、問4は語順整序と、例年通りの出題です。6つの中から5つの語句を選んで並べ替える形式も同じでした。問5は条件英作文が2題でした。4点×2題の出題です。(1)は自由英作文ではなく、ほぼ中間点がつかない正解か不正解か、といった条件作文です。(2)は自分で考えた内容を英作文にする問題で、昨年は出題されなかった形式です。

問6も英作文でした。こちらは昨年と同じように、漫画と吹き出しがあり、流れにそった英文を考えて書く、というものです。こちらも4点×2題。全体として英作文の出題量が増えています。来年度入試に向けてはしっかりと対応できるようにしていきたいです。

問7は長文読解なのですが、昨年までとは形式を一変させました。学校の交通安全について、集会で先生がスライドを使って生徒たちに説明する英文でした。あきらかに今後はこうした出題が増えるはずです。「使える英語」の出題です。

問8が今までと同じように図表と英文がいっしょに出題されて、中には計算も必要な問題です。問7が似たような形式になったので3題の出題に減っています。(ウ)は日数だけでなく曜日も考慮しなければならず難しかったはずです。問9が対話文の長文読解問題。ということは、昔ながらのストーリーのある長文読解問題はなくなった、ということです。これも「使える英語」への流れと言えるでしょう。

全体に昨年度よりも若干難易度が上がったと思われるので、平均点はわずかでしょうが下がると考えられます。

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