大学入試改革:新共通テスト創設 段階別「点数グループ」
長い間続いてきた「大学入試センター試験」がいよいよその役目を終えるときが近づいてきたようです。現在、中1や中2の生徒が大学入試をむかえる頃、新しい共通テストが開始される、といったタイミングのようです。
現在検討されている新テストは二つあるようです。ひとつは大学入試センター試験の代わりになるようなもの。ただ、1点刻みのテストにせず、大まかな段階別での結果をだすようにするとのこと。イメージとしては英検3級、のように、大学入試共通テスト3級、といったぐあいなのでしょうか。また、受験機会も複数回にするようです。
今ひとつは「高校到達度テスト」というもの。高校での学習をどの程度理解しているのかをはかるテストになるようです。今では大学入試の主流となった「AO入試や推薦入試」に利用するためのテストのようです。AOや推薦は学力検査をともなわないので、とにかく高校生が勉強しなくなってしまっています。そうした高校生の学力を担保するための共通テストになりそうです。
今の段階は、文部科学相の諮問機関「中央教育審議会」で議論がなされているところ。これから答申が出て、具体的に話が進んでいくまでにはまだまだ時間がかかるはずです。したがってこうした流れの通りに大学入試改革が進んでいくかは全くわかりません。でも、大きな流れとしては報道されているようになっていくのでしょう。
一つ言えることは、入試制度がどうなろうと、どうして大学に進学するのか、大学に行って何を学ぶのか、といったことが大事なのは全くかわりません。そして、自分が進学したい大学に進むためには、やはりしっかりとした学力を身につけておくことが必要なのも当然です。
中2生や中1生に言っておきたいのは、これからはたんなる「知識」としての学力ではなく、それをどうつかっていくか、といったことが試されていくのです。しっかりと自分で考えるクセを今のうちからつちかっていきましょう。