内申書誤記ミス
高校入試で使用された同市立白山中学校に在籍する3年生115人の調査書(内申書)に記載ミスがあり、うち16人が公立高校などの第1希望に最終的に合格していなかったと発表した。県教委は内申書の記載ミスがなければ合格していた受験生の数を精査中で、特例的な追加合格を検討している。本来なら不合格になる受験生の合格取り消しもしないという。
あり得ないことだし、あってはいけないことでもあります。
横浜市で評価を低く書いてしまったり、出席日数を間違えたりの調査書記載ミスが、市内の小中学校の1/4で見つかったというニュースが昨年は目につきました。受験生を持つ親は、中学校から高校に提出される資料に誤記ミスがあるとはずはないと思っています。しかし、横浜市の例が示しているように、誤記ミスはある、という前提で考えなければいけないのかもしれません。
今回の千葉の件にしても、受験生を持つある親が入試後に成績の開示請求をして、成績が違っているのを見つけなければオモテに出てこなかったわけです。今回の千葉の中学校では257人中115人の記載ミスが見つかったとのこと。88人が実際の成績よりも低い成績をつけられていたそうです。
横浜市の例でもそうですが、想像以上に学校の先生方は処理しきれない仕事をかかえているのでしょうか。それとも、仕事に対する倫理観が低くなっているのか。組織としてこうしたミスを防ぐことのできない機能不全に陥っているのか。それらすべてが複合した状況なのか。
もしも、一般の企業で、たとえば銀行や保険会社で、257人の顧客の情報のうち115人の情報を記載ミスしていた、なんてことがあったなら、どんな大きな企業だとしても倒産の危機に瀕するはずです。こうしたミスに対して鈍感になりすぎているように思うのは私だけでしょうか。
受験生を持つ親御さんは、基本的に学校を信用しない姿勢を持つしかないのかもしれません。とりあえず、受験の後には情報開示請求をして、調査書等の数字が間違っていなかったかを確認するように心がけるしかないのかもしれません。
今回の千葉の件は、決して特殊なものではなく、氷山の一角がポロッと表に出た、と考えた方が良いはずです。