来春高校入試でのマークシート方式の導入
マークシート方式の導入について 神奈川県教委のページへリンク
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f160600/p1093668.html
マーク式が導入されるからといって記述問題がなくなるわけではないことは何度か書いています。県教委から発表されたサンプル例は、今春入試の問題に対しての解答用紙例となっています。
基本的に選択問題がマーク式となり、記述問題は従来通りなのですが、いくつか注意しておきたいことがあります。
まず、教科によって、マークと記述がひとつの面になっている教科と、マークはオモテ面で記述はウラ面になっている教科があることです。実際の解答用紙がこの通りなのかは、ちょっとわかりません。以前、県教委が「これからはこんな問題になりますよ」と出してきた出題例のサンプルがその通りではなかったこともあるので、どこまでが今回の解答用紙のサンプル通りなのかは「そのまま」信じて良いかは疑問です。
ただ、理科はマークと記述の解答がいっしょになっていて、英語は完全に分けてあって、社会と数学と国語は一部がいっしょで一部がウラ面で、とバラバラになっています。たぶん、レイアウトの都合なのでしょう。したがって、当日の解答欄もバラバラの可能性が高いので、注意が必要でしょう。試験の緊張感の中で、ウラにも解答欄があったのか、などという笑えない事件もありえます。
もうひとつ、英語と数学での注意点です。
英語の並べ替えの解答欄が「2番目と4番目の単語をマークする」形になっています。大学入試センター試験などでよくあるパターンです。いずれにしても英文をしっかり書いてからマークすべきですが、こうした解答の形式変更はこのサンプル以外でもあり得ると考えておくべきでしょう。
数学も、わざわざ、サンプルを出して「記号選択式」の問題例が出ています。例は問6の空間図形の問題についてですが、これについても必ずしも問6ではなく、他の問題でもありうると考えておくべきでしょう。数値を直接解答するのではなく、選択肢があるということは、ある意味では解答を類推することもできるわけです。これについても、解き方の流れを見直しておく必要はあります。
何度も言いますが、このサンプル例を鵜呑みにしないことです。こんな感じになるよ、といった提示だと考え、このサンプルと違った解答用紙だったとしても対応できるようにしておくべきです。