県教委の方と学習塾との教育シンポジウムでした
今日は、神奈川県内の学習塾の3団体主催で、神奈川県教育委員会の指導部長岡野さんに来ていただき「神奈川県の県立高校が変わる」というテーマで教育シンポジウムをおこないました。県教委の方と学習塾が何らかの形で意見交換ができる場というのはなかなかありません。今日も事前に学習塾側から出された質問に対して岡野さんにはお答えいただける範囲の中できちんと対応していただきありがたかったです。
第1部は「神奈川県立高校改革 実施計画2期」についてです。
間に「市立高等学校の学費援助」について県福祉こどもみらい局の方から説明をうかがいました。
上記二つの内容については稿を改めます。
第2部は、先日発表になった「学力進学重点校エントリー校」と「特色検査」についてでした。
簡単に県が発表した内容をまとめると下記の3点です。
☆ 新たに学力進学重点校エントリー校を13校指定する。
☆ 特色検査を「共通問題」と「共通選択問題」として各校ではなく県教委が作成する。
☆ エントリー校も含めて現中2が受験する時から全17校で特色検査を実施する。
詳細は https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180713/
岡野さんのお話のまとめ
* 進学重点校は3年の指定。エントリー校は、毎年の実績を見て指定校に指定するかを判断していく。
* 重点校は10校程度としているが、必ずしも10校を指定するのではなく、結果的に6校や7校になることもある。
* 特色検査は義務づける。県の政策として、どの進学重点校に行っても生徒はある一定の指導が受けられるようにしたい。そのためにも特色問題を共通化していく。
* ただ、各高校の特色をだす意味でも、選択できる問題もつくっていく。
様々に塾側からも質問がでました。それらを簡単にまとめておきます。
Q 特色検査のモデル問題のようなものが出るのでしょうか?
A 考えていない。
Q 特色の共通問題と選択問題の割合などはどうなるのでしょう?
A 現時点ではわからない。
Q 様々な特色問題の傾向があったのだが、どんな方向に問題がふれるのだろうか?
A それもお答えできないが、今まで各校がそれぞれに作成していたものをひとつにまとめるので、普通に考えて「ガラッと変わる」ということになるだろう。
Q 教科横断的な問題なのだろうか?
A 5教科の焼き直しのような問題ではなくはばひろい学力について試す問題になるだろう。
Q 進学重点校のメリットは?
A エントリー校で教員を1人増員、重点校に指定されると教員3人を増員している。かなり大きな予算措置だ。また、ICT環境の整備など、とくにBYOT(Bring your own technology)の環境整備などを先行しておこなう。そうなると個人がタブレット端末などで宿題を持ち帰るなど、様々に利用ができる。それ以外にも、優先して様々な施策を重点校にはふるようにしている。
その他にもいくつかのやりとりがありましたが、今日は私の時間がここまでなので、このあと、他の出席者のブログなどを後日紹介する形で皆さまにも情報提供したいと思います。
いずれにしても、17校が特色検査を実施する影響ははかりしれないものがあります。とくにmiyajuku周辺では、大和高校、川和高校、横浜平沼高校と、今まで特色を実施していなかったトップ校が実施をすることになります。現中2生から下の学年の生徒は、しっかりと情報を手に入れ、早期に自分なりの対策をおこなっていかねばなりません。