9月入学は見送り、そして、入試の1ヶ月後ろ倒しの議論が・・・
9月入学案はなくなったようです。自民党も公明党も政府へ「子どもの心理的負担や家計への負担が増すことなどを理由に」来年度までの導入を見送るように提言することを決めたようです。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59620640X20C20A5MM0000/
もちろん、この秋以降に再び学校休校にいたるような大きな感染の広がりがないことが前提です。何度も書きますがわたしは「9月入学」に大賛成です。でも、いま議論すべき事ではありません。
真剣に議論すべきは「この後の子どもたちの学びをどうするか」ということです。6月からの予定が各地域から出ていますが「えっ⁉︎」というものがたくさんあります。
たとえば秦野市の小中学校の夏休みは「8月1日~28日」で大和市のそれは「8月7日~18日」と発表されています。同じ県内の自治体でこれだけの差がある理由はなんなのでしょうか。住んでいる地域によって学びの「差」が出ないのか心配です。
夏休みの期間だけとっても心配の種はつきないのに9月入学を議論している時ではないんです。そんな議論をするなら40人学級を30人学級にし、先生の人数を大増員するといった議論をすべきです。
少し注目すべきことが記事にありました。
同時に、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた休校の長期化による学習の遅れを取り戻す機会の確保を求める。21年3月までの20年度の修学期間を2週間から1カ月程度延ばす特例措置の検討を要請する。受験生の不安を解消するため、来年の大学入試の日程について2週間から1カ月程度遅らせるべきだと提起する。
この部分です。しっかりと読むと、今年に関しては3月までの期を後ろに2週間から1ヶ月延ばして4月までとする。新学期の開始は特例として5月とする。そう読みとれます。ぜひとも実現して欲しいです。
大学入試共通テストを1月半ばから2月半ばに、神奈川県の高校入試の日程も2月15日から1ヶ月後ろの3月15日にする。そして来年度だけ入学を4月ではなく5月にする。
それで子どもたちの学びはかなり楽になります。とても現実的な解決策かと思います。最も痛みも少なくてすみます。その余裕で学校行事も少しでもやれる希望が出てくるのではないでしょうか。