大学受験に向けた英語語彙の勉強法|おすすめ単語帳ルートをステップ別に解説!

こんにちは。今回は大学受験英語の「語彙(英単語)」にフォーカスして、レベル別のおすすめ単語帳ルートをご紹介します。

英語の学習は、大きく4つの柱──語彙・文法・リーディング・リスニングから成り立っています。その中でも語彙は、いわば英語の「基礎体力」。単語がわからなければ、読むことも聞くことも、書くことも話すこともできません。

大学受験においても語彙力は最重要。その学習をスムーズに進めるために、参考書(単語帳)の選び方と使い方を、レベル別に整理してみました。


目次

ステップ1|共通テストレベル(中学卒業〜高1程度)

英語学習のスタート地点では、まず語彙の“基礎”をしっかり固めましょう。ここでの目標は、中学卒業〜高校1年生レベルの語彙力を定着させることです。

📘おすすめ単語帳:

  • 『ターゲット1400(5訂版)』(旺文社)
    • 日常英語や基礎文法で使われる基本単語を1400語収録。
    • 見出し語・意味・例文が1セットになっていて、記憶しやすい設計
    • アプリ・音声つきで、移動中やスキマ時間にも対応。
    • 暗記カードのように使えるシンプルさが魅力で、語彙学習が初めての人にも安心。
  • 『システム英単語Basic(5訂版)』(駿台文庫)
    • 高校基本語+頻出語をカバーする1200語程度。
    • 単語を「ミニマルフレーズ」という超短文で覚える形式
    • 単語をイメージでつなげやすく、速読・長文読解にも強い構成
    • 音声・アプリ対応で、「耳から覚える」学習スタイルにも合う。

どちらも基礎単語に特化しており、学校の授業や定期テスト対策にもピッタリ。音声付きで発音や用例の確認にも役立ちます。

📝どちらを選ぶか迷ったら… →「コツコツ進めたい」人はターゲット1400。「感覚的にパッと覚えたい」人はシス単Basicがおすすめです。


ステップ2|共通テスト〜中堅私大レベル

共通テスト本番や、日東駒専・産近甲龍など中堅私大を目指すなら、このレベルの語彙力が必要です。

📘おすすめ単語帳:

  • 『ターゲット1900(6訂版)』(旺文社)
    • 頻出順に1900語を掲載。
    • 長年の定番であり、大学入試データに基づいた堅実な構成。
    • 見出し語・意味・例文が1ページ完結型
    • 英検2級レベルまで幅広くカバーされ、読み・書き・文法力の底上げにも◎
  • 『システム英単語(5訂版)』(駿台文庫)
    • 「頻度順+文脈重視」の構成で、約1900語を掲載。
    • ミニマルフレーズと語義の派生・語法説明がセットになっており、一語多義や熟語にも強い
    • 学習者のレベルが上がるほど力を発揮しやすい一冊。
    • 長文読解が苦手な人には、これで語彙を文脈でつかむ練習がおすすめ。
  • 『DUO 3.0』(アイシーピー)
    • 重要単語1600語+熟語1000を、560の英文例文の中に詰め込んだ構成
    • 文法・構文・語彙をまとめてインプットでき、復習効率が非常に高い
    • 音声CD・アプリとの連携が優秀で、「耳・目・口・手」をフル活用した学習が可能。
    • 例文はやや口語調で実践的。リズム学習派・復習重視派におすすめ。

「ターゲット1900」と「シス単」はスタイルが異なるため、自分に合う方を選ぶのがおすすめ。「DUO 3.0」は例文ベースで効率的に複数の語句を覚えられる構成になっており、共通テスト対策として非常に人気があります。

📝選び方のポイント →「受験定番で手堅くいきたい」ならターゲットorシス単。「効率&一気通貫で覚えたい」ならDUO。


ステップ3|早慶・国公立二次・医学部レベル

難関大・医学部・上位国公立を目指すなら、抽象的・学術的な語彙まで網羅する必要があります。

📘おすすめ単語帳:

  • 『英単語Stock4500/6000』(文英堂)
    • CEFR(ヨーロッパ言語基準)に基づき、レベル別で段階的に学習できる構成。
    • 「4500」は共通テスト〜中堅大向け、「6000」は難関大・英検準1級〜1級レベル。
    • 派生語・同義語・用法バリエーションの記載が丁寧で、英作文や論述でも強い。
    • 全体のデザインやレイアウトが見やすく、復習しやすいのも魅力。
  • 『速読英単語 上級編』(Z会)
    • 20本以上の長文に、難解単語や構文がふんだんに含まれている。
    • 読解と語彙学習を同時進行でき、国公立二次対策に非常に効果的
    • 抽象語・評論語彙を中心に扱い、評論系や自由英作文対策にも向いている
  • 『キクタンAdvanced 6000』(アルク)
    • 「1日32語×70日」のペース配分で、音声学習とリズム記憶に特化。
    • 派生語・例文がコンパクトにまとめられ、通学中・スキマ学習にも◎。
    • 「リズムで覚える」「目より耳が得意」というタイプの受験生に特におすすめ。
  • 『英検準1級・1級語彙問題集』など
    • 難関私大・医学部入試で出題されるレベルの語彙力を養成。
    • 熟語・多義語・抽象語の運用力まで求められる。
    • 文法知識や読解スキルと合わせた総合演習にもつながる。

「Stockシリーズ」は難関大レベルの語彙力を段階的に養成してくれます。「速読英単語 上級編」は、長文の中で単語を覚える構成なので、リーディングと語彙を同時に伸ばしたい方に最適です。さらに「キクタン」や英検用教材は、リズムや音で覚えるスタイルが得意な方にぴったりです。

📝おすすめの使い分け  →「読解と並行で語彙力を高めたい」なら速読英単語、「音から覚えたい」ならキクタン、「アウトプット力も鍛えたい」ならStockシリーズ。


語彙力は「毎日の積み重ね」がカギ


単語は一気に覚えるものではありません。少しずつ、でも毎日コツコツ続けることが一番の近道です。

次回の記事では、今回紹介した単語帳の「具体的な使い方」や「1日の進め方」について詳しく解説する予定です。興味がある方は、ぜひフォローしておいてくださいね!

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