このままでは学校が壊れていってしまう

こんなニュースが流れてきました。

細かいことはわかりませんが、野球部に所属しているこの父親の子が、顧問の授業中にスマホをさわっていて注意を受け一か月の部活動停止を指導された。納得のいかない親が学校や府に訴えても相手にされなかったので「こんな教師が給与をもらっているのはおかしい」と住民監査請求の訴えをおこした、というのです。

この事件への具体的な論評はしませんが、最近増えている「誰かを悪者にして自分の正義をおしつけないと気が済まない保護者」の典型例かと思います。この件のように、学校の先生が理不尽な保護者のクレーム対応に疲弊している話しをたくさん耳にします。

授業中、黒板を向いた担任に消しゴムを投げ続けた小3男子 証拠としてタブレットで動画を撮り、それをもとに指導したら「プライバシーの侵害だ」と親が抗議して担任は懲戒処分を受けた

水泳の着替えの際にケンカが起きやすいので同性の教員が管理する だが、小5男子の親が突然「児童が裸になる空間に教員がいるのは不適切だ」と猛抗議してきて教員は廊下待機が決まり、教室の中では大ゲンカ

ちょっと検索しただけでさまざまな問題事例がでてきます。

とにかく教員に成り手がいません。それはそうです。働き方改革が進む中、教員の現場だけはまったく変わらないからです。そもそも教員の勤務時間前に生徒が学校にやってくることさえおかしいという時代です。宿泊をともなう学校行事の際の勤務時間はどうなるのか、そんなことが明確にされないと今の若者は教員になりようがありません。

小学校の教員採用は多くの都道府県で採用倍率1.0倍を割り込んでいます。辞めてしまう教員も多く、クラス担任が数か月いないなんてことも起こりはじめているようです。

このままではいちばん大事な「子どもたちの教育」が崩壊してしまいかねません。というより、すでに崩壊しはじめているといえなくもないのでしょう。

そんなこといったってわたしに何が出来る・・・ ではなく、ひとりひとりが声を上げていくことが大事だと思います。先ずは、いま、学校で起きていることを大人がしっかりと知ることです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次