何から始める?新高2のための大学受験準備ガイド

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「まだ先」ではない、高2の春というタイミング

春になり、新しく高校2年生になったみなさんへ。この時期に、ぜひ伝えておきたいことがあります。それは、高2の春こそ、受験に向けて動き出す大事な節目だということです。

「大学受験なんて、まだ先の話」

そんなふうに感じている人も多いと思います。実際、高校生活の中で見れば、受験はまだ少し先にある出来事に見えるかもしれません。けれど、現実のカレンダーに落とし込んでみると、実はそんなにのんびりしていられる時間はありません。

学校推薦型選抜を考えている人なら、高3の10月頃には本番を迎えることになります。共通テストも高3の1月です。つまり、高2の春の時点から数えると、もう1年半ほどしかないのです。

この「1年半」という時間を、長いと感じるか、短いと感じるか。ここが大きな分かれ道です。受験は、高3になってから急に完成させるものではありません。高3は、仕上げと調整の時期です。基礎を固めたり、方向を定めたり、学習習慣を整えたりするのは、高2のうちにやっておくべきことなのです。

だからこそ、この春に受験スイッチを入れてほしい。まずは「自分はもう受験に向かう期間に入ったんだ」と意識を変えること。それが何よりも大切なスタートになります。

受験勉強の前に、まず進路を具体化する

受験生としての自覚を持つ。

その次に大切になるのが、自分はどこで何を学びたいのかを具体化することです。

高校2年生になるこのタイミングでは、多くの人がすでに文系・理系の選択を終えているはずです。ここから学校で学ぶ内容も少しずつ分かれ、自分の進路の方向性も見えやすくなってきます。

でも、文系か理系かを決めただけでは、まだ受験勉強の軸としては弱いのです。大切なのは、その先にある「どの大学の、どの学部の、どの学科で学びたいのか」というところまで、少しずつでも考え始めることです。

ここで意識してほしいのは、大学名だけで進路を選ばないことです。

知名度やイメージだけで選んでしまうと、入ったあとに「思っていたのと違った」と感じてしまうことがあります。進路を考えるときには、たとえば次のようなことを調べてみてください。

  • どんな研究室があるのか
  • どんな授業や学びがあるのか
  • 卒業生はどんな進路に進んでいるのか
  • 自分の興味と、その大学の学びがつながっているか

大学のホームページを見るのもいいですし、パンフレットを取り寄せるのもいいでしょう。学校の先生に相談したり、先輩の話を聞いたりするのも、とても大きなヒントになります。

進路が具体的になると、勉強の意味が変わってきます。

「なんとなく勉強する」のではなく、「この大学に近づくために勉強する」という意識が生まれるからです。人は、目的がはっきりすると、努力を続けやすくなります。

オープンキャンパスは、思っている以上に大きなきっかけになる

進路を具体化するために、ぜひ勧めたいことがあります。

それは、実際に大学へ足を運ぶことです。

オープンキャンパスというと、夏休みのイベントというイメージを持っている人も多いかもしれません。けれど実際には、5月の連休前後から説明会や見学会が始まる大学も少なくありません。

「まだ早いかな」と思わず、ぜひ情報をチェックしてみてください。

大学は、ネットやパンフレットだけではわからないことがたくさんあります。キャンパスの空気、学生の雰囲気、教室や図書館の様子、通っている人たちの表情。そういうものは、実際に行ってみて初めて感じられるものです。

そして、その場でふと「ここで学んでみたい」と思える瞬間があるかもしれません。

この感覚はとても大事です。

受験勉強は、長く苦しい場面もあります。そのときに支えになるのは、「ここに行きたい」という気持ちです。志望校への思いが強くなればなるほど、毎日の勉強にも意味が宿ってきます。

勉強のモチベーションは、根性だけで維持するものではありません。「行きたい場所」が見えることで、自然と高まっていくものでもあるのです。

やりたいことがわからない人は、自分を整理してみる

ここまで読んで、

「でも、自分はまだやりたいことがわからない」

と思った人もいるかもしれません。

それは、とても自然なことです。

高校2年生の春に、将来やりたいことが明確に決まっている人のほうが、むしろ少数派かもしれません。だから、焦る必要はありません。

ただ、「わからないまま」で止まってしまうのはもったいない。

そんなときにおすすめしたいのが、自分のポートフォリオを作ることです。

ここでいうポートフォリオは、立派な作品集のようなものではありません。これまでの自分を振り返って、興味・関心・経験・価値観を言葉にして整理していく作業のことです。

たとえば、

  • これまで熱中したこと
  • 頑張った学校行事や役割
  • 部活動での経験
  • ボランティアや課外活動
  • 趣味や好きなこと
  • 気になってよく見るニュースや社会問題
  • つい時間を忘れて調べてしまうテーマ

こうしたものを書き出してみてください。

やってみるとわかりますが、自分のことを言語化するのは意外と難しいものです。

でも、書いているうちに少しずつ、「自分はこういうことに反応しやすいんだな」「こういうテーマに心が動くんだな」という、自分の軸が見えてきます。

それは、進路選びのヒントになるだけではありません。

将来的に志望理由書を書いたり、面接で自分の考えを話したりするときにも、大きな力になります。進路は、いきなり見つかるものではなく、整理する中で見えてくるものです。わからない人ほど、自分の中にある材料を一度並べてみることをおすすめします。

高2のうちに、英語をしっかり固めてほしい

進路の話と並んで、勉強面で特に強く伝えたいことがあります。

それが、英語を高2のうちにしっかり固めることです。

これは文系・理系を問いません。

大学受験において、英語は非常に大きな役割を持っています。配点の面でも重要ですし、私大受験でも国公立受験でも、英語ができるかどうかが全体の戦い方を左右します。

逆に言えば、英語が不安定なままだと、受験そのものが苦しくなりやすいのです。志望校の選択肢も狭まりやすくなりますし、他の科目で取り返そうとしても限界があります。

最近では、英検のスコアや取得級を入試に活用できる大学も増えています。だからこそ、高2のうちに英検2級を確実に取りたいところです。まだ2級に届いていない人は、まずそこを一つの目標にしてほしいと思います。すでに2級を持っているなら、準1級も視野に入れて計画を立てていくとよいでしょう。

もちろん、英検はあくまで手段の一つです。大事なのは、単語・文法・読解・リスニングなど、英語の土台を高2のうちにしっかり作ることです。

高3になると、過去問や志望校対策に時間を使う必要が出てきます。その段階で「英語の基礎がまだ不安」という状態だと、本当に苦しくなります。だからこそ、高2の1年間は英語にしっかり力を注いでほしいのです。

成績を変えるのは、派手な努力より毎日のルーティン

もう一つ、ぜひ意識してほしいことがあります。

それは、積み上げ型の学習をルーティン化することです。

受験勉強というと、長時間机に向かうことや、難しい問題集に取り組むことをイメージする人も多いかもしれません。もちろんそれも大切です。けれど、成績をじわじわと底上げしていくのは、実はもっと地味な学習だったりします。

たとえば、

  • 英単語
  • 英熟語
  • 古文単語
  • 理科・社会の一問一答
  • 基本事項の反復確認

こうした「積み上げ型」の勉強です。これらは、1日頑張ったからといって一気に完成するものではありません。だからこそ、毎日の生活の中に当たり前に組み込んでいくことが必要です。

朝起きて20分。

通学中に10分。

寝る前に15分。

時間にすれば、決して不可能な量ではありません。

でも、この小さな積み重ねを1か月、3か月、半年、1年と続けたとき、その差はとても大きなものになります。

ここで大切なのは、「やる気がある日だけやる」ではなく、「やるのが当たり前の状態をつくる」ことです。歯みがきのように、やらないと気持ち悪いくらいの習慣にできると強いです。

受験で最後に効いてくるのは、こうした地道な積み上げです。高2のうちからこの習慣を作れた人は、高3になったときに本当に伸びやすくなります。

部活も行事も全力でいい。でも、受験から目をそらさない

高2の1年間は、とても特別な時期です。

学校行事では中心になることも増え、部活動でも責任ある立場を任される人が多くなるでしょう。友人との時間も濃くなって、高校生活の中で最も忙しく、そして最も充実する時期の一つかもしれません。

だからこそ、部活や行事に全力で取り組むこと自体は、決して悪いことではありません。むしろ、その経験は高校生活を豊かにしてくれますし、人としての成長にもつながります。

ただ、その一方で忘れてはいけないのは、受験もまた確実に近づいているということです。

忙しいから勉強できない。

落ち着いたら始めよう。

部活が終わってから本気を出そう。

そう考えているうちに、時間はあっという間に過ぎていきます。

だから大切なのは、「全部を完璧にやる」ことではなく、忙しい中でも受験を自分のこととして捉え続けることです。

たとえ短時間でも、毎日勉強を続ける。

月に一度は進路を考える時間を持つ。

オープンキャンパスの情報を調べる。

そうした小さな行動を止めないことが、とても大事です。

高校生活を楽しみながら、未来の自分にも責任を持つ。

それが、高2の理想的な過ごし方だと思います。

未来を変えるのは、今日の小さな一歩

受験という言葉を聞くと、どうしても重く感じるかもしれません。

「何から始めればいいんだろう」

「まだ自信がない」

「本当に間に合うのかな」

そんな不安を感じる人もいると思います。

でも、最初から大きなことをする必要はありません。

受験は、ある日突然大きく変わるものではなく、小さな一歩の積み重ねで形になっていくものです。

たとえば今日、

  • 気になる大学を1校調べる
  • 英単語を20個覚える
  • 自分の興味をノートに書き出してみる
  • オープンキャンパスの日程を調べる

それだけでも十分、立派なスタートです。

大切なのは、「まだ早い」と立ち止まることではなく、「今のうちに始める」ことです。高2の春に始めた一歩は、夏に差になり、秋に実力になり、高3で大きな余裕になります。

2年後の春、憧れのキャンパスで笑っている自分を想像してみてください。その未来は、特別な誰かだけのものではありません。

今日、小さな一歩を踏み出した人の前に開けていく未来です。

高2の春。

このタイミングを、ぜひ大切にしてください。

あなたの挑戦を、心から応援しています。

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