ちょっと良い話
昨日の結婚式で、新婦の弟さんが所属していた大学時代のサークルの人たちが演奏を披露していた。
実は、その弟さんというのは2年ほど前に他界されたという。急性の白血病だったらしい。弟さんはお姉さんの結婚式では自分が歌を贈ると常日ごろから言っていたそうだ。その思いを大学時代のサークル仲間が代わってあげたということだ。
良い話だった。彼らにとってはほとんどゆかりのない結婚式で演奏をする。つながっているのは今はこの世にいない新婦の弟さんを通じてだけだ。その細い線があの場に人を集わせた。
そもそも私も新郎とは10年ほど会っていない。大学時代の4年間をいっしょに過ごしはしたが、その後は違った道を歩んでいる。でも、お互いにどこかでつながっていると思っているのだろう。
人と人とのつながりは大切にしたい。そうした細い線のまとまりこそが自分の人生のすべてだと思う。