ちょつとおかしな神奈川県の高校入試システム

他府県の塾長プログを読んでいて思うのですが、かなりの府県で中3生の統一テストのようなものがおこなわれ、その結果が高校入試に直結しているシステムを取っているようなのです。

私の塾がある神奈川県の場合は、ほぼすべての公立高校が推薦で定員の50%を募集します。推薦は学校成績だけで合否が決まってしまいます。面接だ、自己推薦書だ、なんだかんだと言いますが、結果を見ると学校成績の良い方から合格が決まっています。

この学校成績というのが、絶対評価になっていて、地域ごと、学校ごと、先生ごとに付け方が全く違う。全体の5%にしか5をつけない先生もいれば、全体の40%に5をつけてしまう先生もいる。

実力が高校入試に直結しない仕組みになっていると言うことです。

私立高校もほぼすべての学校が単願制を取っていて、ある一定の学校成績をおさめていると合格を確約してくれます。

東京、神奈川で、絶対評価が導入されるときに、私立高校進学者のための統一テストを立ち上げる話が私立の学校協会でわきあがったのですが、結局つぶされてしまったようです。

いきおい、塾もとりあえずは学校成績を上げることを第一目標にせざるを得なくなってしまいます。

学力だけでなく総合的に合否を決める、という方向はわからないでもないですが、結果的に推薦制も学校成績だけで決まってしまっています。

統一テストのようなものが必要なのではないか、と考えるのですが。でも、世の中のお母さんたちはほぼ反対なのですよね。学力で生徒をランク付けするなんてもってのほかだ、というご意見が多数なのでしょう。

写真「ミヤマコゴメグサ/北ア常念岳にて」

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