チャート式問題集

高校3年生ぐらいになると、自分で問題を解き、自分で解答と照らし合わせて疑問を解決できる。(というか、そうなっていなければ困るのだが)納得できないときは、他の参考書を引っ張り出してきて、同じような問題を見つけてその解説を参考にする。したがって良い問題集というのは、解説部分が詳しいものだし、出来る生徒は自分にぴったりの問題集を持っている。

数学でいえば、私が学生の時からチャート式問題集がよく使われていた。今でも多くの高校生に利用されている。何よりも解説部分が丁寧でわかりやすい。問題集というよりも、参考書といった方が良いかもしれない。チャート式問題集も「白チャート」「黄色チャート」「青チャート」「赤チャート」と易しい方から難しい方に4種類もでている。

学校の教科書レベルであれば「白チャート」で十分だ。センター試験対策も「白チャート」でほとんどカバーできるだろう。理系私大の2次レベルであれば「青チャート」といったところか。

数学が出来るようになりたければ、チャート式問題集をどんどん解いていけばよい。その解答・解説でも理解できない問題だけを先生に教えてもらえば良い。

でも、高3にもなってこうした学習ができない生徒もたくさんいる。自分で解決しようとしない、もしくは、解決する術をもたない生徒だ。これらの生徒は、マンツーマンで先生についてもらって学習を進めていくしかない。でも、自分から探し出して見つけた解答と、誰かに探してもらって与えられた解答では、その応用力が違ってしまうのは当然だ。

こうした違いは、その生徒が高校受験にどう取り組んだかにかかってくるように思う。推薦や前期選抜で合格した生徒は、まともな受験勉強はしていない。それが大学受験の時の「差」に現れているように思える。

自ら学習するスタイルの確立。これを作り出すことが、たとえば今の高2生への課題だ。

写真/涸沢の夕暮れ

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