もう一度、佐藤学氏

先日も書いたが、佐藤学著の「学力を問い直す」という本。これについて、帰りの電車の中で息子と議論する。

佐藤氏の意見は以下のようになる。

☆学力というのは下から積み上げていくものではない。上から引っ張り上げるものだ。だから“できない子”に易しい問題を解かせても意味がない。

☆現代日本においては、基礎学力など持っていても仕事の役には立たない。高度に発達した社会では、生半可な学力ではない学力がもとめられている。若者はそれを知っていて、“簡単な学習”ではなく“難しい学習”をもとめている。

☆学びから逃走する子供たち。基礎学力の再構築などという問題よりも、こちらの方がはるかに問題だ。いつの間にか日本の子供達は世界で最も勉強しない子供になってしまっている。

☆アメリカなどでは60年代から習熟度別学習、少人数学習の行き詰まりが実証されていて、そこからの脱却と模索が近年までの教育の大きな潮流になってきた。日本でそうした過ちを繰り返す愚は避けねばならない。

そのまま肯くわけにはいかないが、いろんな示唆に富んだ文章だ。