ワーキングプア

昨日の深夜、NHKスペシャルの再放送を見た。「ワーキングプア」を扱った番組だ。NHKにしては、かなりつっこんだ発言もありとても良くできた番組だった。民間の報道機関は広告主である企業に配慮してこの問題を取り扱うのを避けているという。

ワーキングプアというのは、日本をはじめとした先進国がかかえはじめた深刻な問題だ。賃金水準が低く、また技能の向上や職業上の地位の向上の可能性が低いことから労働問題として捉えられている。「働けば働くほど支出が増えて貧しくなる状態」をさす。

日本の就労者3,100万人のうち、1/3にあたる1,000万人が年収200万円以下という実態がある。ちなみに平均年収は435万円と9年連続で減少しており、1,000万円以上の収入を得る人は増加している。つまり、格差が圧倒的なスピードで進んでいるわけだ。

小泉内閣以来の自由競争と市場原理を重んじるアメリカ型新自由主義がひとつの要因だろう。が、そうでなくともグローバル化した経済の中で、企業は経費削減を迫られている。正規雇用ではなくアルバイト・期間従業員・派遣社員の急速な増加は、そうした企業の人件費削減の結果だ。

今の中高生はとても厳しい状況の中で社会に出て行かねばならない。しかし、子供達がそれを意識することはない。大人が、親が、子供達に自分で生きていく術を身につけさせること。そのためにもしっかりと学習させること。防衛策としてはそれいかないのではなかろうか。